質問に質問で返すのは申し訳ないが、例えばあなたが中学時代の友人になぜ勉強ができるのかと聞かれたらどう答えるだろうか?
もしくは人間はなぜ言葉を操れるのか、人以外の多くの生物はなぜ言葉を使えないのかと問われたらどう答えるだろうか?
感覚で理解できるというのは確かにあると思う。丸暗記ならフォトグラフィックメモリーは何よりの能力。感覚で理解できない人に比べれば短時間で済むと思われる。
抽象的なものが苦手というタイプがいる。密度を求める問題で、質量100g 体積100立方cm なら答えが出せるのに、質量a(g) 体積b立方cmで問われると思考が滞ることがある。
空間認知という能力がある。これが優れていると初めて訪れる場所でも自分の位置を見失いにくい。地図にも強い。角をいくつか曲がったりカーブした道を進んでも、今どっちの方角を向いているかなんとなくわかる。
東京駅や新宿駅のように地下から地上まで複雑な場所でも、上ったり降りたり通路を進んでも、自分がどのあたりにいるかわかる。目の前に立体模型出されて自分の現在位置を問われても答えられる。
複雑なものを分解したり整理するのがうまいタイプがいる。例えば
数学の問題で、サイコロを3回振ったとき出た目の和が12になる確率を求めよというのがある。
確率の場合、順列/順列 もしくは 組み合わせ/組み合わせ で考えるがこの問題では順列で考える。ただ、順列だからといって樹形図で考えると時間がかかる。なのでまずは組み合わせの要領で考える。
3回のうち最大の目が6のとき、残り2回の目の和は6 さらに残りの2回のうち大きい方の目が5のとき残りの目は1 よって和が12となる3つの目の組み合わせの一つは目が大きい順に並べて(6,5,1) さらに目の出方は順列の考え方に則り3×2×1=6通りある。
同様に最大の目は6 二番目に大きい目が4のとき(6,4,2) 目の出方は同じく6通り
最大の目が6 二番目に大きい目が3のとき(6,3,3) 並べ方は3通り
これで最大の目が6である出方は出尽くしたので、次は最大の目が5のときを考える……
というようにすると重複も数え漏れもしにくく、手順も樹形図で総当たりするより簡便になる。
いろいろ述べてみたが、できる人は「見つける」のがうまいとも言える。ビジネスで成功する人は需要を見つけるのがうまいし、優れた研究者や学者なら法則や事象を発見するのがうまい。整理整頓できる人や空間認知が優れているのが称えられるのは、それがあるとモノがどこにあるのか見つけやすいからといえる。
以上のことが質問者の溜飲を下げられるかは知らないけど、目標があるならそれに至る道を血眼になって探してください。
理数は、分からなくなったところに戻って丹念にやり直す以外に方法がありません。学校の進度とどう向き合うかによって悩みの深さが違いますが、単元が2個くらい厳しいレベルであれば、十分、リカバリー可能です。
必要な勉強時間は現状の立ち位置、目標、理解スピード
この3つによって決まってきます。
また、勉強の結果がテスト結果に反映されるのにも、時間がかかります。人によって差がありますが、だいたい6ヶ月くらいはかかります。
勉強の方法は、教科書の公式の自分で導出できるようにする、例題を理解する、から始めて、入試の標準問題が解けるレベルになるまで、毎日、5問くらいずつ、解き進めていきます。使う教材はコロコロ変えてはいけません。サクシードやフォーカスを使ってもいいし、塾に行かれてるのであれば、塾が指定している教材でも良いと思います。とにかく、方法を間違えず、毎日、やり続ければ必ず克服できます。