確かに苦労します。練習はほぼ毎日6時半位まで、土曜日も基本3時間程度はあるようです。日曜日も7月のコンクール迄は行なうようです。この点、いつ活動するか自分の裁量が大きい多くの文化部とは違います。授業が予習前提なので、日々の勉強時間が削られるのは、思ったよりもきついです(塾に通い、帰宅後も勉強する習慣があった、という方はある程度想像できるかも知れませんが)。未経験者は実力差を感じ、追いつくのに苦労します。しかし、練習以外に、理不尽な事があるのがきついです。
男子の場合。
1学期に「カレーパーティー」というものがあります。その際、部長は「1年生の男子は必ず出席して下さい。」と宣告します。1年生の男子が何をさせられるのかと言うと、女装をさせられ、ステージ上で自己紹介、先輩達へのカレーの配膳を強制されます。「○○ちゃん、カレーついで〜」とかでカレーを注いだり、写真を撮られたりします。事前に何をするのかは知らされず、聞いても教えてくれる人はいないです。服は1年生の女子が用意するので(私物なので、家庭では、おとーさんとは洗濯は分けている、という生徒にとっては拷問です。)、事前に何をするのか知っている訳です。つまり、1年生の男子だけが何も知らされず、いきなり女装その他を強制される訳です。部員全員で騙している訳です。
他に、外で演奏する際には業者に運んでもらいますが、重い楽器は部員が積込みます。積込作業は部員全員が従事するほどの作業量ではないです。そこで、積込作業は少数で行なわれる事になりますが、常に「1・2年生の男子」は必出です。作業前日に部長が「1・2年生の男子は積み込み作業のため、他の部員より早く来て下さい」と宣告するからです。
近所の女子・近所の3年生は登校も楽で集合も遅く、遠くの1・2年生男子は登校も時間がかかる上に集合も尚早くなるので負担が重い、なんてことは無視です。男女・学年関係なく、パートごと平等に必出の日を割り振れば済む話ですが、そうなっていません。
理不尽です。
偏差値は高くても、平等とか公平とか人権とかに無理解です。
理由は分かります。先輩達が「未経験で技量が低い男子でも、部員として認めてあげる」為の理不尽です。そのための上記の蛮習・愚習です。
部長が女子だったらどうなの?と心配する方は鋭い。
国語で20段階が取れます。が、心配無用です。2年生が1年生から部長を選ぶ訳ですが、その際、部長は男子からしか選びません。男子に理不尽を経験させて部員として認めてあげる、ために色々宣告するのは部長です。なので、部長が女子だと都合が悪い訳です。「あなた女装やった事ないじゃん」「あなた積込みやらないじゃん」という事になるので。なので、歴代部長は常に男子です。先輩達の佞智の賜物です。
女子の場合。
女子であれば、理不尽が無く楽しいだけなのか、というと、そうではないです。女装の際の私物提供は先に書いた通りです。さらに、指揮者になると地獄です。吹奏楽部には、部長・副部長の他に、指揮者がいます。この指揮者は、3年と2年に各一人ずつしかいません。3年生は夏にはいなくなるので、秋以降は指揮者は2年生一人となります(冬に選ばれる1年生の指揮者が指揮を取るのは、2年生に進級してから。新学期前は練成期間。2年生の指揮者からマンツーマンで指導を受ける分、負担が増します)。指揮者がいないと合奏が困難なので(先生が指揮を取るのは、各種発表の一週間前位の、ほぼ完成形になってからです)、指揮者に選ばれると、部活を辞めることはまずできません。
指揮者の選抜は、3学期に2年生の先輩達が密室で行います。発表前に内諾を求められます。受け入れない場合、先輩達複数から熱心な説得を受けます。しつこいので、とても抗し切れる者ではありません。ここで、指揮者に選ばれるのは経験者で、経験者は大多数が女子です。なので、女子で経験者だと過重な負担を背負い込むことになりかねません。
以上は、数年前の話です。今でも部長が男子なのでしょうか。指揮者は2・3年各一人でしょうか。多分そうでしょう。であれば、体質は変わっていないと思います。音楽系部活は吹奏楽だけではないですし、部活自体、たくさんあります。良く探すと実はあっている、という部もあるでしょう。良い部活生活をお祈りします。
10年以上前の方でしょうか?今そんなことないですよ。みんな楽しく活動し、やりがいもあります。もちろん練習は大変な時もありますが、みんな理解して協力してやっていますよ。