西武学園文理高等学校 - 埼玉県 私立

報道では母親の富美子常務理事も諭旨解雇、理事長は２年間報酬50％カット。
また、注目すべきは「不祥事の背景に同族経営があったとして、同一親族の理事は１人までとすると決めた。」（11.26読売オンライン）

文科省に相当厳しく糾弾されたんでしょう。
学園長本人の懲戒解雇は当然として、母親の諭旨解雇がこの処分のキモですね。
高齢の理事長が亡くなった後、常務理事の母親が残っていれば当然理事長昇格が予想されます。
ところが、既に諭旨解雇されているのでその目はなし。
同一親族の理事は１人までと決められた以上、理事長在任中に理事への復活の道も断たれています。
懲戒解雇の学園長はもちろん論外。
つまり、文科省のお達しは、現理事長の生存中のみ創立者一族の理事長を認める。

少なくともこれで形式的には一族支配は終焉を迎えたということでしょう。

不正流用額が5,600万円と巨額に至ったことから、学園への弁償だけでは済まない可能性があります。
所得税や住民税の脱税摘発、業務上横領罪での摘発等にも怯えなければなりません。

自業自得といえばそれまでですが、カジノ姫のご乱行のツケは大きすぎました。
今後は文科省や県から厳しく経費を監査されます。
もう学園の金庫を一族の財布代わりにすることはできません。

打出の小づちはなくなったのです。