熊大はセンターの配点比率が小さいため、センターで高得点が取れても2次試験で失敗すると合格できない危険性があります。
また昨年まではセンターで生物必須(今年は必須ではなくなりましたが)だったため、2次を得点の取りやすい物理化学で受ける受験生は理科3科目の勉強が必要だったことなどから、熊大は確実に合格することが難しい大学であるためです。
(2次を生物で受けることはできますが、過去、熊大の生物は得点が取りにくい問題が多かった、志望校を変えるときに物理化学限定の大学を受けることができなくなる、などの理由で)
また、熊大は
面接点が200点(
数学と同配点)もあり(ほとんどの人は200点もらえるようですが)ここで大きく減点される恐れがある人は合格が不可能になってしまいますので、避ける場合もあるそうです。
広島大医学化はAとB方式がありますが、センターの配点比率が高い方式(特に後期はセンター比率がとても高い)センターで高得点をとれた場合、2次で多少の失敗があってもほぼ合格が確実視されますし、理科重視配点で受けることもできるので、理科が得意な受験生は広島が有利なので、などが理由だと思います。また、
面接もありますが点数化されないので「一発不可」にさえされなければ大丈夫です。
長大医学科はセンターを失敗した場合、2次比率が高いので2次で巻き返して合格できる可能性が高いのは熊大と同じですが、理科の科目や
面接の厳しさなど、微妙に異なる点でどちらを選ぶか検討される大学です。
岡山大については存じません。
上記のことも毎年各大学で変更点もありますし(もう古い情報となりますね)、発表されない点(
面接での厳しさ、各科目間の問題難易度の変遷)もあり、単純に
模試の
偏差値だけでは選べないところが医学科受験の特異性だと思います。
三者面談でここまで詳しく相談にのってもらえるわけではないので、各自で低学年のころから、各医学科の動向をよく知らべておくことが肝要かと存じます。
今の1年生からはセンター試験も廃止される予定ですし、生徒は勉強に集中してほしいので、保護者の方々の仕事であると思います…
とても詳しく具体的な回答ありがとうございました。想像で書き込む人がいるのではと心配していましたが、非常に貴重な内容で勉強になりました。また丁寧な文面にも感謝いたします
浪人して長崎に行った同級生がいますが、やはり熊大を選ばなかった一番の理由は生物が必須だったからだそうです。ちなみに当時は鹿児島が二次試験の理科が一科目だけだったので、それもあって長崎を選んだと聞きました。
私の場合、後期試験はほとんどがセンター+
面接・小論ですが、確か信州かなんかは学科試験もあったので最悪センターが壊滅的だったら出そうかなとか考えていましたし、センターと二次の比率も考えて最終的に受けた大学とは別にセンターの点数に応じて選べるよう二つか三つぐらい願書を取り寄せていました。
別の同級生でもわざわざ新潟とか秋田とかまで受験に行っていた人もいましたし、そういう各大学の入試制度を総合的に判断して自分の実力に合った大学を受験するというのは結構ありますね。