理科は難化し、
数学もやや難化すると、期待しています。
昨年のような問題だと、最上位層内での得点差が小さく詰まってしまい、上位層内の実力差が反映されにくくなり、合否が当日の調子や内申書の下駄の影響が大きくなってしまう。一生懸命勉強してきた生徒や指導してきた者にとっては、悪問としか言い様がない。
昨年の入試で、看板の理数科では可能圏
偏差値や合格者平均
偏差値はほとんど変わらないのに、従来なら安全圏の
偏差値73,74の生徒に不合格者が出て、今年の安全圏
偏差値が75に跳ね上がり、浦和高73を引き離した。
見かけの高
偏差値に惹かれて、志望者の質、入学者の質が上がってくればよいのだけど、大学進学実績が入り口の難易度に見合わない学校と評価されてしまうかもしれない。
昨年の平均点が跳ね上がったのに対する県教委の見解は「一回受検になって受検生が真剣に学習に取り組むようになった結果」であり、「問題の難易度は例年と変わらない」でした。
それからして、難易度はあまり変わらないのではないかと予想しています。
委員会のその見解は詭弁だと思うが、科目間の難易度の設定には、それなりの意志があるのだろう。
作年の理科は、理数科受験者にとって明らかに易問ばかりで上位校受験者では
点数が天井近くに張り付いて差がつかず、理科が得意な生徒が損をし
数学得意な生徒の方が有利であったのは明らか。
表向き、5教科とも平等に重視とはいいながら、入試において、暗記中心、短時間で対策できる理科のできより、
数学の実力を重視するのは、同意できるところ。
(理科社会の対策で、合格実績を上げてきた公立専門塾関係者には、死活問題かなwww。)
とはいいながら、
昨春の理数科入試で
数学で大きく点を伸ばした男子が少なく、女子比率が伸びてしまったのは、委員会にとっても大宮高校関係者にとっても、想定外だったのではなかろうか。
女子の占有率がこれだけ伸びたということは、学附、早本、一女から最上位層を奪った効果なのか、優秀な男子が浦和に逃げた影響なのか・・・。それとも、難問を含む
数学で大きく点を伸ばせるような地頭の良い生徒は、一貫校に青田刈りされてしまったのか・・・。