これは見ましたか?
https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/documents/54kawagoezyosi.pdfなお、説明会では「生徒会会長もクラスの係も同じように加点します」とおっしゃっていました。
当日点重視とのことです。
誤用とまでは言えないと思いますが「ちなみに」の使い方は違和感がるのが確かです。最低でもビジネス文書としてはNGと判断されます。まず、添削するなら以下のようになります。
中学で生徒会の会計をやっていましたが、入試本番で加点されますか?
ポイントは2点あります。
1.「ちなみに」は首題に関連した補足情報を追加する際に使います。この場合は、補足情報というより首題そのものです。自分自身が入試で加点されるかどうか?質問の首題に必要な情報です。(生徒会長であっても会計であっても加点は変わらないという事が大多数の共通認識であれば補足情報と考えてもOKでしょうが、違うはずです)わざわざ「ちなみに」を使う必要が無く冗長です。この冗長さを丁寧さと考えて使う人が多いようで新入社員向けのビジネス文書研修でも注意されています。
2.立ち位置の問題。敬語を重視する日本語ならではです。辞書を読んでも分からない繊細な話になります。掲示板でのやりとりは質問者(情報をもらう人=立場は下)と回答者(情報を提供する人=立場が上)に分かれます。「ちなみに」は情報を提供する側が相手の事を思って相手が直接的に求めている情報を越えて補足情報を提供する際の表現です。質問者が情報をもらうのに使うのは立場の問題で違和感があります。最低でもビジネスでは使うべきではありません。例えるなら人にプレゼントする際に「つまらないものですが」と使いますが、これを受け取る側が言うような違和感があります。
直前の回答者さんが「なお」で補足情報を追加していますね。この場合は「ちなみに」に置き換えても違和感はありません。
ちなみに、語尾を「ですかね」で質問することもビジネスでは失礼な印象を与えるためNGです。おそらく「ね」をつけることで柔らかくする意図があるのだと思いますが、「ね」をつけることで否定的(本当ですかね?)だったり強要(早くしてもらえませんかね?)のニュアンスを感じる人がいるためです。もちろん、言葉は時代とともに変わっていくもので、いわゆる「ら抜き言葉」を尊敬と可能の使い分けのための正当な進化とする
国語学者もいます。でも、現時点で正しいとされる日本語が何かを意識することは大切だと思います。