教えて!横浜サイエンスフロンティア高校 (掲示板)
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回答数:1件
学校生活についての話題
内緒さん@中学生 [ 2015/02/01(日) ]
在校生の方へ質問します。
私は情報科学に興味があります。この学校には情報科学を教える先生はいらっしゃるのでしょうか?
内緒@一般人 [ 2015/02/07(土) ]
横浜サイエンスフロンティア高校成功の鍵は「七人の侍」にあり
2009年6月5日 金曜日     関橋 英作
Keywords IT・通信 ブランディング マーケティング

少子化のこのご時世に、競争倍率5.21(神奈川県内公立高校でトップ)という新設高校が生まれました。最近、一斉にマスコミに登場し始めた、横浜市立サイエンスフロンティア高等学校です。皆さんの中にも、ご存知の方が多いかと思います。
この高校のすごさは、公立高校にブランディングの考えを持ち込んだこと。そして、実現のために、ユニークなチームづくりをしたこと。この2点に集約されると思います。
最近は、少子化による受験生数の低下が顕著になってきたため、遅ればせながら各大学ともブランディングに取り組み始めました。私も、ある大学のブランディングを手伝っているのですが、大学という組織は想像以上に大変なことが分かりました。
いわゆる企業と違って、ある一つのコンセプトに統一することが難しい。それは教育という観点から見れば分かるのですが、受験生からすれば、たくさんの価値観が同居していると、やはり分かりにくい。あくまでも、外に発信するコミュニケーションとしてのスタンスに立てば、理解できると思うのですが。
その点、横浜サイエンスフロンティア高校はシンプル。言ってみれば、“ノーベル賞を狙う公立高校”なのです。
工業高校や高専をさらに絞りこんだ高校と言っていいでしょう。先端科学技術4分野(生命科学、ナノテク・材料、環境、情報)の本物体験を通して、“驚きと感動による知の探究”をする。これを学校の教育理念に置き、学んだ先端科学技術の知識を活用することによって、世界で幅広く活躍する人間を育成していく。これが簡単な概要です。
そのために、英語の授業もふんだんに行われ、まさにグローバルで活躍する日本人を育成することが目的になっています。その手段として、サイエンスにフォーカスしたということなのです。
設立メンバーには、ノーベル賞科学者の小柴昌俊氏やハロルド・クロトー氏らが顔を連ね、学校のコンセプトがすぐに分かるようになっています。
問題は、この少子化の中で、どうやって学生を集めることができるか。そのために、横浜市の職員内田茂氏が開設準備担当部長として就任しました。
内田さんがやったことは、まさにブランドのPR作戦。広告代理店顔負けの働きでした。通常は、パンフレットを作り、説明会を開いて、先生方が学校の特徴や試験について話すのですが、なにせ新しい学校。実績も何もありません。パンフレットに載せる授業風景もありません。
何かサイエンスを象徴するような目玉になるものはないか、内田さんは考えました。ありました、東京大学にあるニュートンのリンゴの木。例の「万有引力の法則」を発見するきっかけとなった「リンゴの木」のクローン。その接ぎ木を分けてもらったのです。
ノーベル賞とニュートン、何だかいい組み合わせ。実績のない高校にとっては、コンセプトを伝える最高のビジュアルでした。
これをパンフレットに載せ、ポスターを作り、説明会に通常の10倍の人数を集めることを目標に設定。リハーサルを繰り返し、何と1万人もの人を集めることに成功したのです。アイデア発想力は、市の職員さんとは思えません、脱帽です。
もう一つは校歌。横浜出身のシンガーソングライター、オオゼキタクさんに依頼。その校歌を学校のWebサイトで聴けるようにし、学校ができる前から入学希望者たちの愛校心を育ててしまったのです。内田さんは、ブランドのエモーショナルな価値を作る方法を知っていたとしか思えません。すごい。
しかし、内田さんの本領はこれからでした。ブランドのいいコンセプトはできたけれど、肝心の商品の中身は?学校でいえば、先生です。
これが横浜サイエンスフロンティア高校の決定的な差異化要因になりました。
私はこの話を聞いて、頭に浮かんだのが、黒沢映画の「七人の侍」。農民が侍を雇うという奇想天外な話ですが、最初に雇われたのが、志村喬さん扮(ふん)する初老の浪人・勘兵衛。彼が考え付いたのが、少人数で大勢の敵を倒すには異能の侍が必要だということ。それぞれが違う役割を果たしてこそ、7人が70人の力を発揮する。
そして集めたのが、一本気な若侍勝四郎、人柄のいい五郎兵衛、忠実な七郎次、ふざけ屋平八、剣術に秀でた久蔵、そして最後に三船敏郎さん扮するガラの悪い菊千代。
ストーリーは皆さんがご存じの通り。異能が集まると、想像以上の力が生まれる。
内田さんが集めた先生は、まさに異能のオンパレード。ユニークと評判だけれど、どこの学校でも浮いている先生を探し、口説き回ったのです。
生き物の世話をするために元日にまで登校することもいとわない小島先生。土星の輪がかわいいと語る元クイズ王の相川先生。これまで国際交流の重要性を訴えながら学校に却下され続けてきたという英語の植草先生。学校施設の英訳のかっこよさにこだわった西堀先生。情報処理では超第一線の佐野先生。進学校に出向いてまでして授業テクニックを磨いた中山先生。漱石が好きだからひげを生やしている栗原先生。総勢7人。
こんな面白い、熱中先生がいたのかと思えるような先生たちを集めてしまったのです。
このプロセスを見ていると、やはり七人の侍。チームをつくりあげていく、というストーリーは、今に始まったことではないという気がしてきました。
里見八犬伝にしてもそうです。「犬」の字のつく8人の武士が、里見家のために集まってくるというお話。これにしても、異能の才がひとりずつ集まってくるストーリーが中心に据えられています。
個性的な人を集めてチームを作るストーリーに、多くの人が共感してわくわくするというところに、何か根源的な真理があるのではないでしょうか。外国でも古くは「水滸伝」とか、新しいところでは映画の「オーシャンズ11」などがありますから。
普通の組織ではコントロールできないような個性的な人たちが集まったら、どうなってしまうんだろう?人間には、きっとそういう夢想が、あるのかもしれません。
見方を現代風にしてみれば、ある重要なプロジェクトチームをつくることに酷似しています。チームがある目的のために、集まってきて成し遂げる。侍の時代だろうが、今だろうが変わりありません。
チームの力が、想像以上に発揮されること。そのためには、異能、つまり、ユニーク、変な、まじめな、きちょうめんな、突飛な、粗野な、いろいろな才が必要だということです。
そして、チームを作るプロセスに、ストーリーがあれば文句なし。チームができあがっていく過程を見ていれば、メンバーは何も言われずとも理解するでしょう。
これが、チームをつくるということ。横浜サイエンスフロンティア高校は、大事なことに気付かせてくれました。やっぱり、ブランドはチームでつくるものでしたね。
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横浜サイエンスフロンティア高校の情報
名称 横浜サイエンスフロンティア
かな よこはまさいえんすふろんてぃあ
国公私立 公立
共学・別学  共学
偏差値 68
郵便番号 230-0046
住所 神奈川県 横浜市鶴見区 小野町6
最寄駅 0.2km 鶴見小野駅 / 鶴見線
0.4km 国道駅 / 鶴見線
0.6km 花月園前駅 / 本線
電話 045-511-3654
公式サイト 学校公式サイト
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