桜宮高等学校 - 大阪府 公立

体罰は違法。
これが有無を言わせぬ事実。
違法行為を行ったものは当然、それを黙認、隠蔽、可としてきた組織は犯罪集団。
犯罪集団は、教育現場にはなりえない。
犯罪集団の場所を変えるには２つしかない。
ひとつは体罰を可とする法改正。
もう一つは違法性のない集団に変える。
これしかない。
では、違法性のある集団の当事者は誰なのだろう。
当事者の中には、被害当事者ぶる者もいるが、加害当事者になると思う。
加害当事者は当然「卑しき沈黙」を自分の保身のために行ってきた者も含まれる。
中には「知らなかった」と言う者もいるだろう。
自分が存続するする組織で違法行為が行われていて「知らなかった」では、お粗末過ぎる。
厳しい言い方だが、それは学校の大人たちはもちろん、生徒、保護者、卒業生も同じだと思う。
自分が所属する組織、関係者、自分自身を「間違っていた」と認める事は難しいのは気持ち的にはわからないではない。
苦しさもわかる。
でも、それは全てを否定することではない。
勇気を持って欲しい。
しかし、何故あのような体罰が恒常的に行われてきたのだろうか？
どこに、「時として体罰も必要」とする世間があったのではないだろうか。
その世間に、私は、あなたはいなかったのか？
今もいるのでは？
その意味では、世間も加害当事者であったのかもしれない。
そんな中「私達が入って、変えていきたい」という生徒の言葉は、何もしない、何もできない大人たちの言葉よりはるかに重く、勇気がある。
橋下だの、教育委員会だのの言葉や報道が表面化しているが、所詮彼らは「外の人」である。最も当事者である人たちの中に「変わる」「変える」というメッセージはないのだろうか。
核心の当事者がその為には、「加害当事者」として認める事から始めなければならないだろう。
それは苦しく、辛い事だと思う。
でも、その勇気を持った人を応援する人もきっといると思う。
私もそのような人たちを応援する人間でいたいと思う。