数字オリンピック、理科コンテストの今までの県代表は県庁ホームページによると、久留米附設、修猷館、筑紫丘、明善、西南学院、福岡、嘉穂から出てます。香住丘は見当たりません。
香住丘の現状は、SSH指定にふさわしい高校でないと思われます。
SSH(ス−パ−サイエンスハイスク−ル)の制度の趣旨は科学立国日本の将来を担う高校生に最先端の理数教育を行うことで始まりました。それこそ、将来の物理、化学などのノ−ベル賞、がん征圧の医学者等が生まれることを期待した理数のエリ−ト教育に別途税金を充てようとするものです。 制度最初の指定校が終わり今は2回目の指定。県内では小倉、明善、嘉穂など全国では東京芸大付属、大阪天王寺高校、滋賀膳所など名だたる高校がずらり並んでます。
香住丘で上記の高校のような教育ができるのでしょうか?学校の紹介には将来の職業像として、医師、物理、
数学などの研究者と書かれていますが、国立大医学部がほぼゼロ。理数の研究分野圧倒的に優秀な学生と豊富な予算、優れた施設がある、東大、京大もほぼ進んでいません。
私には香住丘と城南高校がSSHをとったのは学校の宣伝のためだけしか見えません。HPやパンフにも高らかにうたっている。
さらっと触れている小倉や明善とは大きな違いです。
そもそも理数系に特に秀でた生徒が入学してきないあるいは、トップ校からそのような優秀層を奪えない高校でこの制度をとるのはやめたほうがいい。
貴重な税金を使っているのだし。まだ学区トップ校で導入されたのなら理解できる。そんな生徒もいるだろうから。
SSHの宣伝に走ると受験生のまだ幼い中学生に間違った情報あるいは現実に即さない情報を与えていることになる。
香住丘が進学校として勉強に力を入れるのはいいのですが、SSHを入れるのは筋が違うと思う。
かなり厳しい意見を書きましたが、近年の経済状況から学区トップ校では理系希望数が理数系教員の配置定数を超えるほどに多くなっていることがあります。地域のため、日本の将来を考えると学区制度をひくなら、香住丘の理数の定員と教員をトップ校へ振り替えた方が有意だと思います。第5学区の理数科がある筑紫丘をみたら切にそう思う。
まあ、高校生年代が対象の科学オリンピック(
数学、物理)の福岡県代表すら出せないなら、SSHの意味がないなあ。