千葉高生は中学時代、塾のお世話になりながら勉強してきた人も多いかと思います。実のところ、千葉高に合格するために要求される対策のうちの大半は各塾で提供される授業と演習によってカバーされています。
このように大手塾の公立高校受験用パッケージはself-containedで受験生はそれをただ受動的に消化しさえすれば自動的にゴールにたどり着けたわけですが、それは裏を返せば公立高校受験に求められる内容が非常に限定的だからだとも言えます。
実際、県立トップの千葉高といえども、一般入試の共通問題で9割とれれば合格できるわけですから、求められる勉強量は大して多くはなかったはずです(難易度もそこまで高くなかったはず)。要領の良い人なら自宅学習はほとんどせず、塾での学習のみで合格できたのではないでしょうか。
しかし、これが大学受験の話になると様変わりします。求められる勉強量が数倍に膨れ上がります(難易度も上がるでしょう)。より正確に言うと、東大や国立医学部などの最難関大学を目指す場合、非常に多くの演習を各自が学校や塾の授業・演習とは別に積み上げる必要があるのです。入試本番で十分な得点を取るための演習量は高校受験生が想像している数倍はあると認識しておくべきです。(この事実を認識するのが遅かったばっかりに苦杯をなめる結果になる方も多くいらっしゃいます。)
大学受験でも高校受験と同様に、多くの塾・予備校のサービスが存在し、昨今ではオンライン予備校なども盛況です。多くの選択肢があり、経済的制約がある人でも安価な教育サービスを受けることができるようになってきている状況は大変喜ばしいことではあるのですが(内容もかなり充実しています)、公立高校受験と同様の認識で受動的な勉強をしているだけだと、十分な受験学力を身に付けるのは困難です。というのも、先に述べたように勉強の量も質も増えるので、これを限られた時間でカバーするためには、自学自習が今まで以上に求められるからです。受け身の姿勢でうかうかしているとあっという間に置いてかれます。
この点、難関私立中高一貫校では1年早くカリキュラムが進んでいる状態なので、(なかだるみしていない上位層は)かなりのアドバンテージを持っています。とは言え、彼らの多くも塾にいきます。そして多くの時間を(時に内職してでも)自習にあてています。
たとえば、東大進学で有名な開成高校も例外ではなく、彼らの多くが鉄緑会に通っています。そして、鉄緑会は多くの課題を生徒に課していることで知られています。この塾が全国トップクラスの進学実績を誇っているのは、トップレベルの生徒ばかりを集めているだけでなく、そんな秀才たちに膨大な課題を課し、自己トレーニングを積ませているからに他なりません。たしかに真の最上位層のなかには選ばれし天才がいるかもしれませんが、彼らのほとんどは他の誰よりも努力しています。
千葉高新入生の皆さん、入学早々休校という前代未聞のスタートですが、いつまでも春休み気分でいては休校明けに後悔することになりますよ!大学受験で最難関を目指す方は、今のうちに意識を切り替えて下さい。しっかりと情報を集めて、時には周りに助言を求めながらも、まずは自分の頭で考えぬく習慣を身につけてください。
自主自立と言葉にするのは簡単ですが、世の多くの大人ができていないことでもあります。しかし千葉高生は将来、日本社会を担っていくべき人材ですし、周りからも多くの期待を寄せられることになるわけです。そして、その期待に応えられるポテンシャルを秘めていると思っています。せっかくここまで磨いてきたものを、簡単に手放さないようにして下さい。
もちろん努力が必ずしも報われるわけではありません。しかし、努力しなければ本当の意味での成功も訪れないということも心の片隅に留めておいて下さい。己を厳しく律しつつも他者への寛容さを忘れずに、互いに尊敬できる学友と最高の高校生活をお送りください!
自分が高校1年生でトップクラスを目指していると仮定すると、1年間で
英語と
数学を入試レベルまでもっていくことを目標にすると思います。
そこから逆算して、夏休み前までに
数学1Aの典型問題(青チャートなどの例題レベル)を解けるようにして、
英語は単語帳(システム
英単語など)を1冊と文法問題集1冊を仕上げます。学校の課題量にもよりますが、この程度なら1ヶ月集中して勉強すれば達成可能ではないでしょうか?
参考までに、もう少し詳しく英数の勉強について言及しておきます。ゼロからのスタートと仮定して、
数学に関しては、いきなり「青チャート」や「Focus Gold」などの網羅系問題集に取り組むよりも、まずは
教科書の例題に取り組みながら、オンライン予備校の安価な講座を利用するのがオススメです。
教科書とオンライン予備校の教材を消化したのちに、網羅系参考書の例題をつぶします(ここまでが基礎レベル)。夏休みが終わる頃までに数1Aの基礎レベルを完成させて、2学期からは数2Bに移って同様の勉強をします。このペースで早ければ高2にあがる前の春には数3の基礎レベルに取り組んでいる状態になるかと思います。
オンライン予備校に関しては、N予備校が現在無料開放中ということなので、こちらの坂田アキラ氏の講座を利用するのがちょうどよいかと思います。どうしても
数学に苦手意識が生じるようであれば、同氏の執筆した「〜が面白いほどわかる本」シリーズやその他初心者向けの講義系参考書を加えても良いかもしれません。
英語に関しては、単語帳(1冊目のおすすめはシステム
英単語)と文法問題集(「Next Stage英文法・語法問題」など)を1冊ずつ消化した後に、解釈系の参考書を使って読解演習のための下地作りに移ります。「英文解釈の技術100」や「ポレポレ英文読解プロセス50」に加え、上級レベルとして「英文読解の透視図」などに取り組むと良いでしょう。
その後、適宜上級の単語集(「鉄壁」や「速読
英単語・上級編」)や熟語集(「解体英熟語」など)、構文集(「解体
英語構文」)などで基礎の補強を行いつつ、高1のうちにセンターレベルの演習を行いましょう。ここで9割とれるようになることが最難関大受験への最初の一歩です。
受験制度の変更に伴い、
英語のリスニング、さらにはスピーキングやライティングの比重が増していくと考えられますが、上記の文法と読解を中心にした学習は
英語力全体の基礎となります。焦らずに、たしかな基礎力を身につけましょう。
余裕があれば、古文の文法などもいまのうちに勉強しておくと、後から焦らずにすみます。Youtubeで「ただよび」というチャンネルが
英語と古文の講座を開講したようなので、この程度の内容を息抜きがてら勉強(?)してみてはいかがでしょうか?
休校期間がいつまで続くのかわかりませんが、この期間中に自習の習慣を身につけることができれば、受験レースにおいて優位に立つことが可能です。自分に合った勉強スタイルを確立するように努めて下さい。
よく「1日にどれくらい勉強すれば〜大学に合格できますか?」という質問をされる方がいますが、正直これは個人の学力レベルに大きく依存します。
毎日10時間以上継続して勉強できるのであれば、仮にスタートラインが低くても、よほど間違った勉強方法をとらない限り1年間で難関大学に合格する学力に達するでしょうし、もし1日に1時間も勉強できないとすれば、どんなに能力が高い方でも東大や国立医学部に合格するのは難しいでしょう。
まずは毎日規則正しく継続できる時間を見つけることです。それでも足りないようなら、隙間時間を捻出しましょう。自分が勉強していない時間を計ってみるのもおすすめです。意外と使える時間があるはずです。
自分が千葉高生だった頃に言われたのは、「学年+1時間」という基準です。高1なら平日に毎日2時間自習することを基準にしましょうと言われていました。運動系の部活で忙しくても、毎日この程度は勉強に使うべきだと思います。
いろいろと書きましたが、結局はバランスが大事です。心身の健康を損なうような、著しくバランスを欠く生活習慣は見直しましょう(自戒を込めて笑)。
勉強、運動、睡眠、食事、遊び。あなたにとって最適なバランスをこの休校期間中に追求してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、
数学の網羅系問題集としては「青チャート」と「Focus Gold」が有名ですが、個人的にはFocus Goldの方がおすすめです。
Focus Goldはスマートレクチャーというタイトルで全ての例題の解説動画が用意されているので、効率的に学習ができます。
http://www.smart-lecture.com/focusgold/index.php通常、有料とはなりますが、月額900円程度なのでお手頃価格ですね:)
わざわざ塾にいくよりも時間もお金も節約できます。
たまにこの掲示板を覗いているので、また質問があればどうぞ〜
PS 参考までにこんな動画を見つけました。
https://m.youtube.com/watch?v=oPJuohlTRKw&feature=youtu.beFocus Goldの例題をこの水準で仕上げておくと
数学の勉強が楽しくなると思います!