上の補足です。うちの子がいわゆるそこそこの中高一貫校の高入生で、やはり中学からの子たちには進学の点でかなわないといわれているようなので、難関校ではどうなんだろうとふと疑問を持ったものですから。
子供の学校では難関大というと東大に2、3名受かるかどうか、国医も現役はとても少ないですし、旧帝大非医に何十人入れるかというレベルです。ちょっとした好奇心からの質問なのでスルーしていただいても構いません。
中高一貫校入試に詳しい和田 秀樹さんが著書でおっしゃっていた内容を抜粋いたします。「灘は中高一貫校の男子校だが高校募集も50名程度行っている。理由として高校入試のない中高一貫校生の中だるみを防ぎ、超難関校で中学校よりも募集枠が少ない狭き門を突破したハイレベルな学力を持つ生徒を入学させることによって危機感を抱かせ、競争心を煽るのである」と言われていました。あと学校や生徒の質にもよるでしょうが中高一貫生の中にも高校入試がないことによって安心してしまい、難関校受験を意識した中学入試に失敗した生徒や公立中学校の高学力層に3年後逆転されるパターンもあるそうです。ただ灘出身であられる和田さんは中学で入った灘生も高校で入った灘生も難関を突破した生徒なだけに同級生の大多数は東大・京大を含む旧帝国大学で落ち着いたと著書を通じておっしゃっていました。
灘校の2年生3学期段階で、神戸大学医学部以外なら、すでに合格できるレベルにあると言われてました。例年、東大・京大には、灘100位までのお子さんは合格圏内と言われております。新高の生徒さんは、
数学・物理化学の授業が別室で行われて、卒業までに遅れを調整するように授業が組まれています。
中学1年段階で、中学3年分のカリキュラムをほぼ終える早さで授業が進みますので、かなりハードですし、中1の生物では大学で習った内容を平気で授業していて、つい数ヶ月前まで小学生だった子どもに…と正直驚きました。
驚きの天才児がゴロゴロいて信じられない世界です。そこそこ成績が良い程度のお子さんは、灘校内ではあまり目立ちません。
灘中学校の内部進学者と灘高校受験者の学力はあまり変わりはありません。灘高校合格者は40人います。東大理科3類に5人から6人合格しています。入試順位の1位・3位・37位・39位が東大医学部に進学しました。不思議に上位合格者と下位合格者です。高校受験とはいえ受験生は先取り学習をしており高校3年生の学力を身につけ受験に挑みます。むしろ高校受験をして灘高校に入学した生徒の方が東大理科3類に対する憧れが強い。私は入江塾の塾生です。
灘にいた経験から言えば、学力の差は生まれつきの頭の差ではなく、育ち方の差であったように思います。頭の回転が速い子は、それをすれば頭の回転が速くなって当然という事をした結果でした。