どうなんでしょう。翠嵐掲示板が適切なのか分かりませんが、進路板なのでOKなのでしょうか。少し考えてみました。
先ずは、
偏差値に否定的な意見。
・日本独自のローカルな指標である。
・本来は、平均を上げること、バラツキを減らすことで、全体の学力向上(均一化)を狙った指標であったが、現在では単に学力格差を助長するための指標になった。
・そもそも学力テストが正規分布に従っていない。
・私立大学においては、内部進学・推薦・AO入試が入学者の50%程度となっており、もはや
偏差値と関係無い学生が大半である。
・
偏差値という指標により大学がランクづけ固定化され、本来の教育研究機関としての大学間競争が阻害されている。
・日本は
偏差値教育を続けてきたが、結果をみると強い産業が育っていない。
次に、肯定的な意見です。
・
偏差値に代わる指標がない。
・
偏差値と相性がよい一般入試制度は、内部進学・推薦・AO入試と比較してオープンフェアである。
・現実的には、
偏差値が高い方が社会的に評価される傾向が強く、将来の選択肢も広くなる。
↑的確且つわかり易く論点をまとめていただき有り難うございました。大変参考になりました。
国公立大学でも総合型選抜や、
学校推薦型選抜の受験者が増え
私立大学だと一般選抜よりも上記した選抜方式の方が入学者数が多いいとの事です。
この事を踏まえると受験方式は一般選抜一強の時代は終わったと言えるのではないでしょうか?
半数以下の一般入試で間違った利用をされている「
偏差値」ですが、利用出来る条件としては、同じ形式で同じ母集団で在る事が必須なのに日本はなぜ真実を伝えていないこの
偏差値を
指標に使い、それに振り回される受験生、保護者、学校がいまだに後を絶たないのでしようか?受験産業の食い物にされているというのに。
総合型選抜も学力を問われ総合的評価により選抜されていきますます比率は高くなっていく事でしょう。それに伴って「
偏差値」は過去に使われていたおかしな風習となって行くのだと思います
新年を待たずに合格を決める「年内入試」が主流になり、受験生の3分の2が第1志望の大学に進む――。受験地獄といわれた入試環境が18歳人口の減少で激変し、
偏差値で大学が序列化される時代が終わろうとしていいます。しかしこれを拒む教◎産業市場は約3兆円規模だそうです。
たしかに、受験産業が上手く学校を序列化することにより、受験対策というニーズを創出。安定した収益構造を確立したという面もありそうです。一方、中高一貫校とか大学系列校による生徒の囲い込みとか、お金がかかる構造はそう簡単には無くならないかもしれません。そういう意味で、翠嵐をはじめ県立高校生には本当に頑張ってほしいです。
ただ、
偏差値だけで人や物事を判断する人間にはなって欲しくなくて、健全な人間がなぜそれを嫌うか書いておきます。
偏差値に否定的な意見(追記)
・
偏差値至上主義者を生み出している。
偏差値至上主義者は
偏差値の高低で他者の価値を判断し、低いことは価値がないと主張する。その深層心理は、他者を無価値化することによって、自分は価値ある人間だと信じたい人である。それは、自分の能力への不安、自信の無さから来るものである。