現役では予備校は行かずに東大理系を受けて数点で落ち、代○ミで一浪して合格した者です。
・大宮高校生の勉強スタイル
大宮ではほとんどは部活動等をやっており、高校の授業の予習復習と与えられる沢山の課題に加え、予備校に行く余力がある人はまずいません
部活はやらずになら(また活動実態の希薄な部活なら)予備校と学校の両立も不可能でもないでしょうが、大宮で成績の良い人のほとんどは部活に取り組みつつ、学校の課題を着実にこなしている人です
苦手科目だけ予備校に行くとかいう考えもあると思います。ただ大宮に合格する力があるなら、大宮の授業・課題をこなせるかは、努力するか否かが大きいです(当人の資質、入試の成績はほぼ関係ありません)。
努力を怠り苦手科目を作ってしまい3年になって予備校にいっても、予備校の講義は予復習し、学習したことを演習問題などで自主的に実践して定着させないと実力はさほど伸びません。受けるだけでできるような気になり、努力を怠って結局実力のつかない人はよくいます。仮に真面目にやっても最初から真面目にやってきた人とは地力に差があり、受験の結果では差がつきます。
説明会などでも、大宮の特徴として「まずは学校の勉強に取り組めばよく、予備校に行く必要はないです」と説明されるでしょうが、受験一筋でなく部活動も行事にも取り組む健全な学校生活を送りたいなら、これは正しいと思います。(各人の性に合う合わないはありますし、個々人に応じた多様な勉強スタイルはありえます)
・夏期講習
予備校の夏期講習はあまり意味はないものが多いです。残念ながら夏期講習の短い間では大したことは教えられません。正直高額な受講費に見合いません。一部のポイントを絞った講義は意味があるものもあるとは思います。
学校で行われる講習は、授業の補完的に受験指導を行うものです。一部の講習は意味があったと思います。(所詮、学校の教育体制のほんのほんの一要素でしかないので、そこだけ詳しく聞くようなことではないと思います)
3年生の夏休みは机に向かい続けるのが大変で、学校の講習や予備校の講義は生活にメリハリをつけ、学校や予備校の自習室に自然に足を向かわせるので、精神面・環境面でのメリットはあると思いますが、基本的に自分の勉強にじっくり取り組むのに多くを費やすべきで、少なくとも予備校の講義が良いものだと信じ込んでどっぷりになるのは下策です
・まとめ
最近は良い問題集や参考書が沢山ありますし、1〜2年で学校中心に基礎を学んだ上で、2〜3年次に各自に見合った問題集にじっくり取り組みあとは
過去問でもやるぐらいが中高一貫でもない高校の現役時代の受験勉強としては現実的で、その努力に応じてどんな大学にも合格できないことはないと思います。(最難関国立大ともなるとやるべきことが本当に多いのに、中高一貫でばりばり勉強した人との勝負になるので、中々大変だとは思いますが。)
部活引退後に夏季講習の後だけ予備校に通うこともあまりオススメはしません。それまで部活に費やしていた時間をまるまる予備校につぎ込んでしまい自主勉強の時間を失うことになるとむしろ逆効果です。しかも予備校講師は年間で講義を組んでいて、ほとんどの場合序盤にエッセンスを解説して積み重ねて話をするので、秋から講義を受けても中途半端になりがちです
最近、特に埼玉上位私学では管理型の充実した指導体制を売りにしているところが多く、補習・補講・講習の多さを売りにしているのも良く見ます。きっと追い立てられるように勉強させてくれるでしょう。
大宮高校はそこまでではありませんが、沢山の課題を与えられ、こうしたほうがいいとあれこれ助言や指示を与えられます。やる気がある人がもっと助言がほしい、相談したい、質問したいと思えば、先生のところに押しかけていけばいくらでも相手をしてくれます。個人的にはそれでも十分だと思います。
教え方に関しては公立だろうと私立だろうと、下手すれば予備校にいっても通り一編のことしか教えない先生はいます(さすがに代○ミ本部校で東大クラスを見てる先生にはそれはほぼありませんでした)。しかし、だからといって受験に失敗するわけではありません。それよりも重要なのは本人のやる気と努力です。やる気を喚起し、努力を促すのはむしろ同級生です。周りが東大を受けるのが当たり前なら自分もそれに負けじと努力しますからね。学校は受験を考えるにおいて重要だとは思いますが、互いに高め合えるような意識の高さのある学校かどうかこそがもっとも注目すべき点だと今は思います(外からみてもわかりにくいですが)
余談ですが、私ははじめ大学のことなど全く考えずにただ授業と課題をこなしていましたが、部活とクラスが同じで親しくしていた友人が国立医学部を志望しており、「ある本を見ると医学部を目指すにはこれこれこういう勉強をいまからやったほうがいいらしい、一緒にやらないか」と2年の春に持ちかけれ、彼の志の高さに強く感心した私は、負けず嫌いだったということもあって話に乗り、互いにさぼってないか確認しあいながら毎日一時間以上の自主勉強をするようになりました。嫌味に聞こえるのは承知ですが私はそれ以前から成績は良いほうで、3年夏に部活を引退した時には東大より下の自宅通学圏の理工系国立大学には
模試で安全圏の学校しかなく、秋ごろに東大を目指そうと決意して今に至ります。(ちなみに件の彼は2年の秋口には部活もやめて予備校に通い詰めましたが、東大(医以外)より難しい千葉大医学部を落ち、結局現役で滑り止めの慶応・経済学部に入りました)
長々と書いてしまいましたが、ともかく、大宮高校という学校についてあまりご存じでないように見受けられますので、まずは説明会でじっくりと話を聞いて、質問の機会があればしてみるとよいと思います。
志望校選びの参考になれば幸いです。
OK様
ありがとうございます。
来春、桜が咲きます様に祈っております。
部外者にはめったに手に入らない、実際の体験に基づく大変有益な情報をありがとうございます。ご想像の通り、僕は埼玉出身ではなく、家内も浦和第一女子のため、最近の大宮高校の情報がほとんど入らないのです。(今はそんなことはないと思いたいのですが、当時の一女の理系教育は残念ながら女子のトップ校とは名ばかりの悲惨なものでした。その昔の印象から抜けきれないため、せめて娘に質の高い理系教育を提供してくれそうな高校を探しているところです)
娘が帰宅しましたら、受験生の心構えまで書いていただいたこのすばらしい文章を早速読ませたいと思います。
実は、四半世紀前に僕自身が「代○ミ」で
英語講師をしていたので「三大予備校等に通っている方」と書いておいたのですが、その中でも運よく旧職場に通われた方からこれだけ詳細な、高校との比較を含めた解説をいただけるとは想像だにしておりませんでした。西口にソノックシティーやダイエーや「代○ミ」くらいか高いビルがなかった頃のことを走馬灯のように思い出しながら拝読いたしました。一介の質問者に対してプライベートな時間を惜しげもなく使って一つ一つ丁寧に分かりやすく回答をしていただいたこと、心から感謝いたします。
大宮高校とは貴殿のように誠実で愛校心のある素敵な先輩を送り出す高校なのか、という一高校受験生の父なりのイメージが今形成されつつあります。
ご返答を受け、誠実に答えたとは言いかねる部分があると思ったので、補足します。
・大高生の進学意識、普通科と理数科の比較
私は理数科卒です。
私は県公立を見渡して家が近く
偏差値が高いという理由で入りましたが、理数科には都内の国立・私立を併願して、あえて大宮に入ってくるような大学受験に対する意識が非常に高い層がいます。
私はその中でクラスで一桁の順位でした。これだと理数科では、東大や国立医学部(ただし旧帝大医を目指す人はほぼいません)、他には北大獣医、文転で一橋などを目指すのが当たり前の空気があります。
上で話題に出した友人の影響でより勉強をするようにはなりましたが、最終的に東大を目指そうという気になったのは、そういう空気にあてられたということもあります。
普通科は理数科と比べて進学意識に関しては多少の差があると思います(カリキュラムは違いますが受験指導については私立の特進クラスのような特別扱いはありません)。
大宮高校の、特に男子は、浦和高校という存在があるにも関わらず共学に入ってくるだけあって、やはり進学だけでなく「楽しい」学校生活を送ることに力点を置く人が多いです(あえて伏せますが意味はわかりますよね)。
それでも受験になればみな真剣ですが、例えば1年2年から受験にむけて自発的に準備をしている人(件の友人のような人)は特に普通科には少ないと思いますし、例えば自分が東大を志望するなんて考えたこともない人が少なくないと思います(先述の通りこれは私もそうでしたが)
ただ理数科が手放しに良いとはいいません。やはり選抜クラスのような少し隔絶した雰囲気があり、3年間同じクラスということもあり、交友関係はやや狭まると思います。
理系教育に関しては説明会などでも話があり、ここでする必要もない気がしますので、ここではあえて省きます。
・一女との比較
共学か別学かで、大学受験とはまた別に色々と考えるところがあるとは思いますが……。
一女の現状に関しては今一つ情報をもっていないので何のお話もできませんが、一女は受験指導の質はともかく、教育に対する考え方が多少異なるのではないかと思います。少なくとも私の弟の通う浦高は管理型教育の大宮とは教育や受験に対する考えが明らかに違います。
・高校受検に関するアドバイス
高校受験、それも埼玉県公立受検に関しては、もし大手学習塾に通うならば任せきりでいいと思います。
ちなみに私はスクー○21で大宮西口のSU・SBコースに通っていましたが、宿題がどっさりと出るのでそれをやるだけで精一杯で自主的に勉強するなんて考えられませんでした。それだけでも、やりきれば合格できると思います。
以上、よろしくご検討ください。
一女の関係者としては、少し気にかかるコメントですが…、名ばかり云々ではないと思います。関係ないですが、SSHも県内で一番に取得していますし、理数だけで判断してほしくはありません。
考え方はいろいろですから、否定もしませんが、肯定も出来ません。
現役一女生は頑張っています。名ばかりは昔の事と言ってますが、悲しくなります。
一女を目指している子もいます。
大宮高校、いい学校です。
他校と比較することは、悪いことではありません。入試に関してはなおの事でしょう。
でも、思うのは自由ですが、この場にコメントするのは如何なものかと思います。
補足をありがとうございます。
「進学意識」「普通科と理数科の比較」「特に男子は…」「管理型教育の大宮」どの点も大体僕の想像に近いものだったようです。
今、帰宅したのですが「北辰のかこもん」を始めてしまいました。娘に代わって今回の情報提供につき、重ねてお礼を申し上げます。
平均値にすると大宮の理数科の女子は一女理系より高い。
最高値で比較すると、一女の理系が大宮理数科女子より圧倒的に高い。
こんにちは
在大宮高校の理現数科女子です
雰囲気は年によっても変わるらしいですが
どの学年も良いものだと思います
理数科の授業は理数科目に偏っていますから
理系面で特化したいのならばお薦めですが
広く学びたいのならば
普通科や一女の方が良いと思います
二年時からは、理数科は芸術の授業がなくなりますし
勉強ばかりではやっていけなそうであるなら少し辛いものがあるかもしれませんね
しかし普通科ではやらない、課題研究という
数人のグループで好きなように理系科目の研究をする授業があります
あくまで私の見解なので
最終的には見学会などでご自分の目で判断してみて下さい
便乗質問ですが、理数科を志望を決めたのはいつ頃ですか?
高校や大学の
数学や理科は、中学のとは違って、とても難しいそうですし、不安はなかったのですか?
実際問題あまり不安がることはないです。
いきなり難しいことからやらされることはありませんし、解らなければとにかく基本に戻るのが肝要です。
思うに、大宮高校に入れるだけの力があるなら、努力を怠らなければさほど問題はないです。
文理選択で大事なのは、今の時点での得意不得意よりも、好きかどうかです。もちろん中学の
数学が不得意というのでは、高校の
数学はやってられないので選択以前の問題ですが(それにしても大宮高校に入る力があれば下地は十分です)。
好きならばより理解できるよう努力もするでしょうし、理解が進めばより楽しくなってくる、楽しくなればもっと理解できるように努力するという良い循環がうまれます。
中学や高校の教科としての
数学や理科はそれ以降のものとは大きく違いますので、それが好きとか得意であることは重要ではありません。理科的なことに関心が強かったり、数字をいじるのが楽しかったり、また
数学的・理科的なことで不思議に思い突き詰めて考えるのが好き、というのが理系への適正としては重要でしょう。少し曖昧な話ですが
理系の道へ進み続けるのはやめたいということになっても、理系から外れるタイミングはいくつかあります。
色々と遠回りをすることになるかもしれませんが、何がどこで役にたつか解りはしませんので、とにかく目の前のことを着実にこなしつつ同時に将来を見据えて多彩な経験をし、本当にやりたいこと、興味を持てることを探すよう意識して生活することをお勧めします。
ちなみに全くどうでもいい話ですが、私が理数科受験を意識しはじめたのは中3の9月頃、受けると決めたのは12〜2月です。
理数科から普通科への転科はできますか?
朝ドラのあまちゃんは、潜水土木科に転科したましたけど。
転科は出来ません。
理科、
数学は、中学までの内容と高校の内容は、全く違う。
理科
数学が好きなこと、
得意であることは、
理数科に進学して充実した学校生活をおくるための必要な条件だけど、十分ではありません。
諦めた科目、嫌いになった科目が、ずっと必修で授業数が多いのは、結構つらいですよ。成績悪くても、馬鹿にされたりイジメられたりすることないけど、肩身は狭い。
理数科の進学実績が良いから、と言う理由や
普通科や一女じゃ
偏差値余裕、かと言って国立むけの勉強するのも面倒、いった理由で理数科目指すなら、
やめておいた方が良いかも。
高校の教科書、副教材をながめて、面白そうに思うところがあれば、十分素養あり。
ぜひ、理数を目指してください。
理系の勉強で落ちこぼれるのではないかという不安を持っているなら重ねて言いますが杞憂です。
自分が理系が好きだ、その道で成功しよう、将来は理系で身を立てよう、などと思っていれば、くいついてやろうという気概で頑張ります。どうもあなたの質問は今から逃げ道を探しているようで、気持ちが感じられません。好きでないことというのはやはり真剣にならない・なれない・なりにくいので、それが落ちこぼれることに繋がったりします。
まあそこまで強い目的意識をもってなくても、普通に勉強すれば落ちこぼれることはないですが。
理数科に入った後、興味の方向が変わったので積極的に文系に進むというならそうすべきです。そういう場合は理数科のままで受けることになります。多少面倒ではあっても個人的にはそれほど難しいことではないと思います。
理系は基本的に国立を目指したほうがいいので、理科
数学だけやっていればいいというものではないですし。
やはり、自分の興味がどこに向いているかよくよく吟味したほうがいいですよ。
ちなみに高校の理科
数学と大学やそれ以降の理科
数学は全く別物で、最終的な文理選択を考えるには高校の教科書や副教材はあまり参考にならないと思います。
中学生にも解るレベルの内容で参考になりそうなものといえば例えば、ニュートンのような雑誌か、ブルーバックスとかそういうところかと思います。
たしかに、高校の
数学や物理はと中学までの
数学理科との内容とのギャップは、英国社より、遙かに大きく感じるだろう。
でも、高校課程の
数学、物理は、まだ暗記でどうにかなる内容。自分には不向きと感じても、キライになって受験選択科目から棄てても、ちょっと我慢すれば赤点をとることはない。また、女子は、提出必須リポートは男子に、見せてもらったり、手伝ってもらえたりするので楽。
男子なら、赤点ならぬ程度に適当に手を抜いて、文系科目に集中、ってことも堂々としてるが、女子だと恥ずかしいし、見ていて痛い。普通科なら、全然平気なのだけどね。