教えて!甲南高校 (掲示板)
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進路についての話題
内緒さん@一般人 [ 2022/11/28(月) ]
甲南高校から鹿児島大学医学部は行けますか?
小生@一般人 [ 2022/11/30(水) ]
鶴丸の掲示板に甲南から鹿大医学部に行った方がコメントしてたよ
https://www.zyuken.net/school_page/14620121121/bbs_id/8709661667911834/
昔の甲南生@一般人 [ 2023/02/17(金) ]
内緒さん様
小生様

この掲示板は、どなたも書かれている人はいない。

(鶴丸の掲示板に甲南から鹿大医学部に行った方)とは自分のことであるので、お二人の御好意に甘えて、ここで書かせていただこうと考えている。

様々なご批判や異論はあると思うが、国立医学部に現役合格卒業した小生および吾が息子の経験を踏まえ、結論から先に言おう。

甲南高校から鹿児島大学医学部医学科は必ず行ける。
(方法さえ間違えなければ)

その根拠について、方法について少しずつまとめていこうと考えている。内緒さん様をお相手に、母校の大切な生徒さんの一人として書かせていただきたいと思う。

最初に昨年の母校の大学現役合格数についてまとめてみる。

国公立現役合格数 総計238名

筑波大2名、大阪大学2名、神戸大学1名、広島大学12名、九州大学23名 鹿児島大学100名以上

国立医学部医学科 2名 国立歯学部歯科大1名
国立薬学部 4名

国公立現役合格率77%(どうやら日本一のようだが)

私立大学合格数 238名

鹿大医学部以外を中堅大学の代表、九大医学部以外を準難関の代表、東大京大国立医学部を難関と考えたとき、少なくとも難関へはニ−三名、五十名は準難関へ現役合格していると自分は考える。その下に、180名以上の中堅国立が、びっしりと現役合格しているのであるから、甲南高校の進学校としての特徴は(俺らの時代も、ある意味同じであるが、難関層は少なくあるも準難関から中堅層に、ドングリの背比べのように画一的な学力の生徒さんらがひしめいていることになる。)私立についても、最難関の早稲田慶応はやや少ないが、関東関西福岡の中堅校には、びっしり合格者がつまっている。

つまり、母校の場合には大学受験のための基礎学力
(明言すれば、国立医学部医学科に合格するための
基礎学力)は、ほぼ全員がドングリ型に安定していると考えて間違いない。俺らの頃は、九大に主軸があったが、近年のさまざまな荒波、津波、大嵐によって、中堅校の鹿大に主軸のバイアスが片寄ってきたことが(甲南の没落)などと囃される一因になっているようだが、内科医として四十年近く福岡市と鹿児島市を見てきた自分は、この御指摘は当たらないと考えている。では、どうすれば鹿大医学部に行けるだろうか?これから近年帝大医学部に現役入学卒業した息子のアドバイスも借りながら、述べさせて頂くつもりである。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/02/17(金) ]
内緒さん様

中学と高校の違いはなんだろうか?いろいろな考え方はあるが、小生は一言で言えば、高校とは、職業人になるための、すなわち自活するための道程の始まりなのだと考える。進学受験校の甲南高校は、国公立私立問わず中堅以上の大学に、合格することが、ほとんどの生徒さん方の最終目標であろうから、プロ意識をもって日々勉学に励み続けることが、生徒さん方のdutyなのであろう。

私は、甲南高校から鹿児島大学医学部医学科は必ず行ける。
(方法さえ間違えなければ)

と述べた。では国立医学部医学科に合格するための
最初のミッションは何であろうか?それは受験科目にかかわる、国語数学、理科、社会、英語について、定期考査で全科目かならず90点以上取る勉学を最後まで続けることである。予習、授業、復習、試験前のまとめ、を通して、気を抜くことなく勉学を続ける必要がある。苦手な科目については、教科書ガイドを参考書に使ってでも、何度も何度も教科書、参考書、問題集を解答ごと理解し覚え、手からスラスラと口からスラスラと問題解答が出てくるほどに覚えこむ訓練を続けることと信じて間違いない。運悪く病気でもして、他生徒に後れを取った場合には、教科担任と相談し、放課後に教えを乞うか
ご家庭に金銭的なゆとりがあれば、苦手な科目については家庭教師を雇ってでも後れを取り戻した方が良い。母校の授業についてゆくことができること、落ちこぼれにならないこと、出来れば定期考査で全科目90点以上をとりつづけることが、国立医学部へ合格への早道であることは、甲南高校のような中堅大学を目標とした組織的な勉学体系が整っている場所では確実と言える。定期考査で90点以上をとりつづけると、次第に校内の実力考査や対外模試でも高得点を取れるようになる。中学までの勉強と高校の勉学の異なるのは、例えば理数科についていえば解法体系が非常に複雑なので、授業で理解しただけでは不十分、俺や息子の場合は、理解した解法を何度も何度も紙に書いては、口ずさみながら脳裏に浮かべてからスラスラ解答が書けるほどに覚えこまなければ、次の難問を解く基礎力にならないということだ。ピアノの得意な吾妻の言葉を借りれば、ショパンやリストの難曲は、毎日毎日五時間以上の練習をしなければ指に覚えさせることが出来ないというが
高校の理数科にも、ショパンやリストをマスターするほどの繰り返しの記憶訓練がなければ、試験で9割以上を取ることは不可能だ。(バイエルやソナチネとは違うのだ。)落ちこぼれと言われる生徒さん方は、高校の理数科を中学レベルと勘違いしつまずいてしまう。がり勉と人から笑われようと、どうでもいいことだ。ここで俺が書いていることを先ずは真剣に考え熟慮してもらいたい。小生が示すこのミッションを果たしてくれることで、貴殿の学び舎の人間関係、友情関係、師弟関係には夢ある未来が開けるはずだ。信じてもらいたいと思う。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/02/17(金) ]
内緒さん様

母校の授業を鹿児島大学医学部受験に生かすことが出来るだろうか?できる、ここでは恩師たちへの感謝の意味を込めて実名で書かせていただこうと考えている。

母校の授業を受験につなげる最善の方法とは、授業を完璧に理解記憶することだ。方法はひとつ、予習を絶やさないこと、その一番確実な方法とは、自分たちを教えて下さる先生方が、教科書の他に、どのような参考書を教材に使われているか知るだけでも良い情報源になる。仲良しの悪友とたまには、御機嫌取りに職員室を散策してみよう。授業される先生方のデスクを見渡すと、そこに置かれている参考書を見るだけで方法論が見えてくる。
一例をあげてみよう。

理数科でトップクラスを教えておられた有馬秀一先生のデスク図書には、チャート式数学と矢野健太郎の解法のテクニックが置いてあった。自分も真似して、吉田書店で購入したら、定期考査や校内実力模試の試験づくりに、双方の応用問題が、数値を変えて作成されていることが解った。有馬先生は、生徒を教えてない時間は、これらの参考書をさながら小説を読むような熱心さで熟読されていたが、東大や京大の難関もスラスラ解かれるこの先生の頭脳には
数式体系が完全に出来上がっているように見えた。
永年学生を教えるという真面目な職人気質によってこの先生は、確実に小生らを難関に導く実力を備えておられることを悟ることができた。ちなみに有馬先生は鹿大理学部卒の御方であったが、今の一流予備校の先生方とも変わらぬ実力者であったと俺は今でも信じている。

有馬先生は、よく言われていた。数式から逃げるな。苦手な解法も、訓練すれば自ずと自分の血となり肉となる、俺はお前たちには、数式のプロになってもらいたいといつも悲願していると。単純な精神論ではない、このような自分の経験に基づいた実力者の教えによって俺は数学物理化学が好きになり、医学部に進学してからも、微積物理や微積化学で躓くことはなかった。

母校の授業を舐めるな、と俺は思う。将来難関に合格するための基礎作りに、母校の授業は最初の道しるべであり、先生方も必死で情熱的に教えておられる。ここで定期考査9割以上、校内模試8割以上の高得点を目指すことこそ鹿大医学部への早道である。
甲南には、有馬先生に限らず、鹿大出身者の先生方は多いが、その分、鹿大の情報を十分に備えておられる。まずは恩師を信ずること、信ずる者は救われる。イエスキリストの諺である。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/02/18(土) ]
内緒さん様

現在、鹿大医学部医学科に一番多数の現役合格者を送り出しているのが、鹿児島市の誇るラサール高校である。
かつてはかの有名な開成や灘高校とも、東大国立医学部合格数で覇権を競ったこの高校も、全国的にはやや押され気味ではあるが、難関合格数において九州の雄であることに変わりはない。

そのラサールが大多数を占めている鹿大医学部に母校から現役合格できるだろうか?できる。すでに昨年の母校の資料で、2名の国立医学部医学科合格者の出ていることが、そのことを証明している。そのことについて話してみよう。

俺の卒業した年の母校の国立医学部現役合格数は俺を含めて7名程度であった。学生総数が500名強だったから、現在の総数300名強の割合で計算すると、今の時代であれば4名程度ということになる。いずれにしても母校から国立医学部を受験する生徒は少ないということだ。2名もおれば十分であろう。

小学六年生から、六年一貫校として入学受験勉学させるラサール校の場合、貴殿もご存じと思うが、極めて速いスピードで英才教育を行っている。中3では高校数学1から2の途中までは終了、高校1年までに公立進学校カリキュラムの、すべてを仕上げており、高校2,3年では難関受験に特化した専門教育を施しているというのだから甲南はおろか、鶴丸でも
なかなか勝てないのは当然ともいえる。俺の時代は
300名の生徒のうち上位100名が現役東大もしくは帝大医学部へ、その下100名が国立医学部に現役進学されるといわれていた。そしてその下五十名ほどが、東大以外の帝大医学部以外、その他の一流大学に進学されるが、実は最下位50名は完全に落ちこぼれており廃人同様の人生を歩まれているブラックワールドのあることも覚えておいて良い。つまりラサール下位層のなかには、わが母校の標準的な学生に及ばない生徒さんが多数おられるというのが現実なのである。

母校の場合、普段の授業や夏季冬季春季休みに強制補習授業を行い、宿題プリントシラバスを増やすことで、ラサールに追いつこうとしている。俺らの時代であれば、高校2年の2学期までにすべてのカリキュラムを終え、残り1年3か月を受験勉強に充てるという超スパルタ式であったが、さまざまなご意見はあろうと思うが、三年の後れを何とか補習授業と宿題プリントで補おうとするやり方は個人的には性に合っていた。すべての生徒がつまずかないように、放課後に先生方は、夕方7時8時まで残って、生徒の質問に答えていた古き良き時代であった。予備校や私塾に頼らずとも母校の先生方の職人気質の御努力で大多数の生徒を九大百名も含めて現役で送り出していたあの時代の甲南の教育は、教育の理想像ではなかったかと俺は今でも信じている。

結論から言えば、鹿大医学部医学科に受かるに当時なら母校の授業補講シラバスだけで十分、俺は生徒さんらがもう少しやる気を出せば今の時代でも十分ではないのかなと考えている。(現実に二名は現役で合格されている。二名の数は大きいぞ!)

座右の銘として、俺の好きなユダヤの諺が二つある

1,人間にとって最善の友は知性であり、最悪の敵
は欲望である。

2,人間は金を失えば人生の半分を勇気を失えば人
生のすべてを失う。

貴殿が、国立医学部に行きたいのであれば三年間知性をもって学びつづけ、何としても受かるという執念と勇気を持ち続けることではないだろうか?

甲南生なら、やる気があればかならずできる、と俺は信じている。

昔の甲南生@一般人 [ 2023/02/18(土) ]
内緒さん様

今宵は俺のいちばんしたくない苦手な話をしたいと思う。

自分の敗北を認めることで仕方がないのだが、その話題を正直に話してこそ母校の底力を明示することにもなるので敢えて述べて置く。母校の同級生のことだ。文系の普通クラスから、鹿大文学部に現役合格した友人がいる。現役時代は席次300番くらいであったから、俺の方が学力は圧倒的に上だ、将来は中学校の先生か上級公務員にでもなるんだろう、と考えていたら、その男は鹿大時代、突然奮発し、退学するや否や、鹿児島高等予備校で8月から猛勉強をはじめ、翌年俺より、わずか一年遅れで鹿大医学部医学科に合格された。

医学部では俺よりも猛勉学されたのか出世は早く、今では某総合病院の院長に就任されておられる。俺の知り得る限り、甲南高校には、時々普通クラスからもこのような馬鹿力を発揮し、思いもよらぬ成功を収める輩が多数おられる。蛮カラと呼ばれる所以であろうと思う。(文系から現役で国立医学部に進学され医師になられた生徒さんも四名ほどおられると伺っている。)

母校現役時代は、300番くらいの席次でもわずか半年の浪人生活で国立医学部に合格されたということは、実は現役時代も、潜在的な実力を備えておられたのであろう。甲南高校に限らず、国立医学部には
中堅国公立大学を卒業ないし中退されてから、予備校もしくは独学で来られる生徒さんも多いが、現役で中堅国立に受かる力があるということは、もう少し受験に則した勉学を追加すれば国立医学部も受かるということである。ということは、甲南高校のほとんどすべての生徒さんが、実は医学部難関に合格できる基礎学力をすでに有していると考えるのが妥当なのだ。ラサールが六年かけて行う受験教育を三年で追いつこうとする野心的なシステムは、一見無理があるように見えるけれども、実はこちらの方が
良いのではないかと俺は時々考える。中学生はまだあどけない子供だ、六年一貫は合う子もいれば合わない子もいる、受験を職業意識をもって勉学するのは俺らのような凡人以下の知能の持ち主にとっては
15歳の春からで十分だ。13歳からの職業訓練は、少し子供過ぎるし長すぎるぜ。

昔の甲南生@一般人 [ 2023/02/18(土) ]
内緒さん様

このラインで話を進めるにあたり、愛妻のことを述べておきたい。神戸市生まれ育ちの妻は、小生よりかなり年下であるが、祖父と父親が永田町で靴工場を営んでいた比較的経済的に恵まれた家庭の三人兄妹の末娘である。
保健師の資格を持つ教育熱心な母親のもとで、三人とも六年一貫中高から、難関へと進学した。義兄は(小生より年下であるが)かの有名な灘校から、現役神戸大学医学部医学科を卒業され小生と同じ医師として勤務、別の六年一貫進学校から進学した姉は、現役一橋大学を進学卒業し、現在公認会計士、税理士として、ご自分で事務所を経営され独立されている。小生の妻は、姉と同じ高校から神戸大学文学部を卒業し、芸術学を専攻、自分でも陶器を専門的に学び、長らくそちらの関係の仕事をしていた。あの阪神淡路大震災で、実家永田町の工場が丸焼けになり祖父祖母の災害死することがなければ、彼女はブルジョワとしてもう少し優雅な人生を送っていたはずである。着の身着のままで母親と、ここ博多に流れ着き、小生と知り合ったことが不幸の始まりであった。だが俺にとっては良妻賢母であり、俺はこの三十年単身赴任で臨床医として、寝たか起きたか分からないほど働き、妻への仕送りをせっせと続けてきたが、妻が上手に息子を育て上げ、俺よりも偏差値の高い帝国大学医学部へと現役入学卒業させてくれた。しかも高校は六年一貫ではなく、母校甲南と同じ三年の県立進学校である。ここからは妻や息子との会話を通して学んだ県立三年制進学校から難関に合格するメソッドについて話してみようと思う。
その前に一つ妻の意見を書いておきたい。兄妹ともに六年一貫の進学校を卒業した妻は、六年一貫に否定的な考えを有している。甲南のような、三年進学校の方が無理がなく健全だと語るのである。職業訓練のような受験訓練を六年続けるよりも、中学校では得意なスポーツやピアノや絵画、陶器などの情操教育を与えた方が良い。そして高校三年で集中的に受験勉学に取り組んだ方が無理無駄がないと言う。
息子も中学3年生までは、ピアノと将棋を学んでおり、将棋ではアマチュア初段を取り、ピアノも一応リストやベートーヴェンやショパンの難曲を弾きこなしている。芸術の仕事に今でも関わっている妻は、鹿児島市の美術や音楽関係のお仕事をされている先生方とも面識があるが、最近の鹿児島市は、反ゆとり教育に舵が切られ六年一貫中高がいやにもてはやされている、普通公立中学でも進学塾に通う子が増えその代わり、小学校でダンスやバレーやピアノを楽しみ学んでいた子供さんたちが中学校に入ったとたんに親から辞めさせられるという。これはちょっとまずいんじゃないか、と語るのだ。もしかすると、この受験netの鶴丸高校の掲示板を読まれた若き奥様達が、鶴丸高校の悲惨な姿を知り負の影響を受けておられるのかも知れない。これから冷静に誠実に語りを続けてみたいと思う。冗漫申し訳ない。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/02/18(土) ]
内緒さん様

先の文章で、俺は(国立医学部医学科に合格するための最初のミッションは受験科目にかかわる、国語数学、理科、社会、英語について、定期考査で全科目かならず90点以上取る勉学を最後まで続けること、運悪く、他生徒に後れを取った場合には、ご家庭に金銭的なゆとりがあれば、苦手な科目については家庭教師を雇ってでも後れを取り戻した方が良い。)と述べた。実は、この考えは、福岡市の県立進学校で学んでいた息子の経験に基づくアドバイスでもあることを付け加えておきたい。中学まで、ゆとり教育の時代に伸び伸びと勉学していた息子も、甲南のような公立進学校に投げ込まれたとたんに
授業についていけなくなり危うく落ちこぼれそうになっていた。聡明な妻は、当初ダブルスクールを考えていたが、息子と十分に話し合ったうえで家庭教師をつけることになった。知名度のあるセンターに問い合わせたら現役九大医学部の学生さんが教えに来て下さることになった。息子とはそれほど年の変わらぬ19歳の先生は、数学英語、理科を担当されたが、授業で解らない場所はどこでも質問して良いと言われ、息子もやる気を出して頑張っていた。それまでの定期考査では、クラスのビリに近い点数の息子も、家庭教師の授業を受けるようになってからは飛躍的に成績を伸ばし、わずか二か月でクラスで首席となり、担任からはお父さんと同じ国立医学部を目指すように励まされていたという。その後、息子は家庭教師の先生に、帝大医学部合格まで指導されることになるが、俺は授業料を稼ぐために単身赴任で頑張っていたから、妻や息子との間にどのようなやり取りがあったのか、いっさい知らないが妻と息子の話では、とにかく学校の授業や宿題、与えられた参考書や問題集の中で解らないところがないように要するに授業が完全に理解できるように、落ちこぼれにならないための補強指導に徹しておられたとのことであった。息子が大学に合格した翌週、妻の勧めで俺は一日有休をとり、ホテルニューオータニを予約し、家庭教師の先生と家族でお礼の食事会を催すことになった。その席で、まだ二十代前半の年若の先生は次のように謙虚に語られた。(息子さんは、とても優秀でしたから、ご自分で教材を探され僕が何か特別なことを教えることはありませんでした。医学部合格は、息子さん一人の努力です。ただ公立進学校は無茶苦茶に授業のスピードをあげますから、つまづかないように少しばかりお手伝いさせていただいただけですよ。)

(つまづかないように少しばかりお手伝いさせていただいただけ)ー聡明な若い先生の、この卒直で気取りのないご意見こそが、実は今の鹿児島県立の進学校に、欠けている凡庸ではあるが大切な教育思想なのではないかと俺は考えている。

優秀な家庭教師を雇うのはお金がかかる。しかるにお金をかけずに、高校の教育システムに少しばかり生徒さんにとって学びやすい操作を加えること、それによって落ちこぼれや躓く生徒さんをなくすることは可能なのではないかと小生は思う。甲南の下位層がやる気を出せるシステムなら上位層は、ますます飛躍するだろう。母校の、医学部難関進学数を伸ばすコツは、ここにあると還暦を過ぎた俺は、今でも固く信じているのである。

昔の甲南生@一般人 [ 2023/02/24(金) ]
内緒さん様

今年の共通テストで世界史の試験を眺めていたら、ルノワールの(ムーランドゥラギャレット)とレンブラントの(夜景)が作品のみ双方掲載され、印象派の絵画作品はいずれか?という問題があり、驚いた。ルノワールが印象派で、レンブラントが古典派の画家であることは、世界史の授業でも習うのですぐに理解できるが、絵画のみ見せられて、これが誰の作品であるかを当てるには、そもそも画家の作品について普段から興味を抱いて見ておかないと途惑ってしまう。まあ、甲南高校で学ぶほどの教養ある学生さんで、上記二つの作品を知らない人はほとんどいないと思うので、難問奇問ではないと思うが、あまり知られていない作品が出されると引いてしまう生徒さんもおられるかも知れない。このようにうわべだけの知識よりも、教養や思考力を試される試験が、どの科目でも年追うごとに増えていると言われている。これは俺の持論だが、大学入試で教養を問われる試験対策に、一番直接的に効果のある学びは、少々回り道のようだが、学習教科事典を愛読書、副読本として自分の親友にしておくことだと思う。俺の時代であれば学研エリア教科事典という学習百科事典を、高校一年生より揃えていた。値段が相当に高かったので、極貧家庭のわが家では中卒の母親が、なけなしの内職でわずかに稼いだお金を月賦として一年かけて購入した。だが当代一流の学者によって書かれた内容は、読んでスラスラ頭に入るほど面白く、俺は漫画の代わりにカラー挿絵の多いこの本を愛読書として、ひまひまで目を通しほとんどのページを熟読している。センター試験で、八割六分、二次でほぼ満点を取得した当時の実力は母校の授業が八割であるが、残りの二割はエリア教科事典から得た知識と教養であると俺は今でも信じている。帝大医学部に進学した息子のことはあまり知らないが、ケンブリッジ出版社から出されているハイベスト学習教科事典を俺のように愛読書にしてたんじゃなかったかなと朧気ながら記憶している。これらの教科事典は高校生のみならず、大学生でも社会人としても教養本として読めるものであり、百科事典は生涯の財産になり得る。学研やケンブリッジ社の宣伝をするわけではないが、母校の生徒さん方にも是非お勧めしたいと思う。

最近の社会情勢について思うことがあるので少し述べておきたい。ウクライナ戦争のことだ。nhkのどのニュースを聴いてもロシアは加害者、ウクライナは被害者、ゼレンスキーは善人でプーチンは悪党という内容がほとんどであり辟易しているが、まるでウルトラマンの怪獣退治と仮面ライダーのショッカー退治という子供向けの漫画ドラマを眺めているような低次元の報道に、日本はいつからこのような幼稚な国になったんだろうか?とあきれている。昭和時代、平成初期のニュースはベトナム戦争、イラク戦争、アフガン戦争において、あるいは社会主義の崩壊についても、自由主義陣営と社会主義陣営の双方の立場から、双方の正義を認めながら中立の立場で論じる報道がほとんどであったからだ。相当むかしの解説者で、入江徳郎、古谷綱政という、今は亡き教授先生がいたが、多少声高ではあったが内容は中立厳正、視聴者に事実を真剣に考えさせる内容で素晴らしかったぜ。最近の報道が米英を利する内容になればなるほど、この国も保守政治家や資本家の意見が強くなりすぎて、庶民に真実を見せない、真実の見えない国になりつつある気がする。あるいは甲南生のような教養豊かな生徒さん方が、大多数自力と実力で現役中堅以上の国立有名私立大学を入学卒業しても、親や親族のコネがなければ良いところに就職させてもらえない時代でもあるので、発言できる立場になれないのかもしれない。

2月22日のプーチン大統領の教書演説は、繰り返し聴き、全文も熟読した。マルクス、エンゲルス、レーニン、スターリン、ブレジネフ、ゴルバチョフという社会主義時代の世界歴史の功罪について、暗喩的ではあるが、またソビエトロシアの立場からではあるが意味深長な内容であったと俺は信ずる。この優れた演説を報道さえさせない今の保守政治体制とnhkは駄目だと思うが、この暗い時代にこそ、あるいは甲鶴が再飛翔するチャンスなのかもしれないと希望の光も感じている。薩摩の示現流や郷中教育の前には、カネもコネもウラも通用しない精神文化が、島津、西郷、大久保の昔からこの地には、厳として実存しているからね。

昔の甲南生@一般人 [ 2023/03/04(土) ]
内緒さま

もう三十数年前のことになるが、医師になるための最後の登竜門、医師国家試験を受験した夜に考えたことをまとめておきたい。当時は、4月が受験月であり国家試験は九州管轄であれば福岡市の会場で施行される。二日間かかるので、大学受験生同様にホテルを予約するのであるが、極貧家庭の俺は、安価なビジネスホテルを利用した。ご存じの生徒さんもおられるかも知れないが、博多駅前にグリーンホテルという大衆向きのホテルのシングルを予約した。当時の受験科目は、内科、外科、小児科、産婦人科、公衆衛生、他、マイナーと呼ばれる科目に、病理、解剖学と医学部の六年間で学んだ、ほぼすべての知識が、基礎問題と応用問題に分けて全問マークシート方式で設問されていた。従って受験対策としては、医学部教科書、受験参考書、過去十年分の問題集解説書、すべてあわせると2−3万ページ分の知識をまとめることになるのだが、ほぼ一年間の受験学習で小生は、分厚い五冊分のノートに苦手知識まとめを作成しており、最後の二日間は記憶のあやふやな部分、覚えにくい部分に徹して、二晩最後の仕上げを行っていた。少々やんちゃでいたずら好きな自分は双眼鏡を用意していて、ホテル七階の部屋の窓から見える博多駅周囲の夜景を時々中休みに楽しんでいた。少し離れた場所にある豪華ホテルを眺めるとカーテンを開けた部屋に、同じく受験に挑む女子医大生が露わなランジェリー姿で、べッドに横たわりながら受験医学書を読み入っている様子が垣間見え、眠気覚ましにもなったのを昨日のことのように覚えている。結果は翌日の自己採点で86点ほど、6割が合格ラインなので合格を確信したが、すべてにおいて受験というのは周到な準備があれば競争試験であれ資格試験であれ、必ず成果が出るものであると俺は確信している。医師国家試験の膨大な勉強内容は、大学受験の知識よりも内容が広く深い。
鹿児島大学医学部の共通テスト及び二次試験に受かる受験勉強よりも、多くの時間をかけないと受かるのは困難であろうと思う。つまり医学部受験合格は医師になるための最初の関門であり、決して最終目標ではないことを覚悟しておいた方が良い。医学部入学後に、留年を繰り返し退学する学生もけっこう多いからだ。毎日の小テストと定期考査、校内実力考査、対外模試と甲南生は、常に試験に追われ担任教師の先生からも厳しいご指導を与えられると思うが、怒られることをあまり気になさらず点取りゲームを楽しむくらいの感覚でがり勉に徹した方が良い。なぜなら、皆さんがこれから母校を卒業し、ご自分の目指すどの学部に行かれても大学をご卒業され、将来の高級なお仕事につながるどの分野においても、難関の国家試験、公務員試験、教員採用試験等々の難関に受かるには、つまるところ高校で学んだがり勉習慣が役立つからである。試験に受かったからって世の中で何の役に立つんだと思われる生徒さんもおられるかもしれない。哀しいかな、この考え方は、今の日本の管理社会では全く通用しないことを早くご理解されたい。先にも述べたが高校の受験教育とは、将来安定した良い職業につくための職業訓練のようなものである。国立医学部を受験されるなら、早々と職業意識を脳裏にあたため小生自身がそうであったように、他人が何を言おうと他人に笑われようとも、日々の試験においては点取りゲームに拘る点取り虫に徹したほうがよい、というのが老人内科医師からのアドバイスである。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/03/11(土) ]
内緒さま

ここ福岡市に住んでいると街のあらゆる場所に予備校や私塾の看板がでかでかと掲示されており、東大、京大、九大、国立医学部に何人合格したかということが、遠くから見ても解るようにカラフルに掲載されている。実際予備校の玄関前を歩いてみると、学生服を着た若人や浪人と思しき年長者らが足しげく出入りする様子を垣間見ることが出来、鹿児島市とはひと味もふた味も違う華やかさあでやかさが見て取れる、が生徒さんらの眼差しは真剣そのものである。この街の公立進学高校の難関合格数は、街の規模に比しても九州の他県を大きく引き離して多い。かつては難関大現役合格数において修猷館、福岡高校、小倉高校、等々と覇を競っていた鶴丸甲南高校も、今では福岡の公立高校の足元にも及ばない進学状況になっている。久留米附設や大成などの六年一貫高校に最優秀学生を奪われていてもである。何が違うのであろうか?近年公立進学校から帝大医学部に進学した息子の話から学んだことを整理して述べてみたい。先に俺は、二年のニ学期までに授業の終える教科書+チャート式レベルの受験参考書及び問題集については完璧に理解記憶し終えておき、定期考査では必ず九割取れる努力を続けるべきことを話した。基礎学力を充実させておかなければ、真の受験技術を学ぶことは不可能だからである。高校二年のニ学期で学年順位が常に全校で五番内にいた息子は、家庭教師の先生の勧めで四谷学院の独習書を秘密裏に受け取り理数科の解法のコツを学んでいたようだ。step&stepで一人でも学べる教材を、九大医学部の先生が教えて下さると予習せずとも理解マスターできると次第に息子は勉学に意欲的に野心的になっていった。基礎学力と情報の獲得力いずれもプロになろうとせんばかりに、つまり教えて下さる九大医学部の学生さんと同じ学力になるまで頑張ろうとする意欲は親の目にも明らかであった。俺は自身の受験経験から、基礎も大事だが情報の獲得、とりわけ自分が受験しようとする大学の受験情報には、耳にアンテナを張り、目を光らせ、獲得のためには試験直前まで貪欲になれと常々話していた。次のコメント欄で語る自身の経験からである。 次回につづく
昔の甲南生@一般人 [ 2023/03/16(木) ]
内緒さま

大学受験の話を続ける前に、医師国家試験についてもう少し詳細を語ってみたいと思う。大学六年まで、何とか勉学をやり遂げた医大生たちは、俺もそうであったが医師国家試験の受験準備を始める。実は、部分的には大学五年生の頃から卒業試験の準備を兼ねて、仲間との勉強会を通して着々と準備を進めているのであるが、大学書籍で購入する受験対策参考書、問題集解説書2−3万ページの他に、小生たちは全国国試対策委員会という組織に入会する。高校生で言えば、大学受験用の通信教育(z会)のようなものだ。当時は、月額1−2万円ほど必要であったが、バイトで何とか稼ぐことが出来た。結論から先に言うと、この委員会から送られてくる月々の情報誌を併用するのとしないのとでは、得点にして10点以上の開きが出ると言われている。国試を86点で合格した自分もこれを使わなければ76点以下の下位合格になった可能性も高いわけだ。委員会から送られてくる情報誌は、予想問題の解説が多い。国試をつくられる教授先生の裏情報を取りながら、この先生ならこんな問題を出すだろうと書かれている。小生らは基礎力は身に着けているので予想問題解説書は大急ぎで読みマスターできるのであるが、こんな枝葉末節の問題が出るのかよと疑わせるような眉唾物の情報もありながら、とりあえず読んで理解した順に丸暗記してゆく。さて興味深いのは、試験直前の一週間前にも情報が送られてきて、今年の予想問題と言うのがまことしやかに報じられている。半信半疑ながらも試験前日まで目を通していたら、なんと
予想問題とほとんど同じ内容の問題と解答が散在しているのに驚いた。まるで試験直前に情報が一部漏洩していたのではないかと思われるほど内容が酷似しているのである。国試対策委員会の底力を思い知った瞬間であった。国試合格後、俺は自身の人生を振り返り、直前情報について熟慮してみた。大学受験でも医師国家試験でも、超高得点者のなかには万点近い点数を取得する学生が必ずいる。極貧の家庭に生まれ育ち、塾や予備校や通信教育を一度も使ったことがなく、国立医学部も甲南で学んだシラバスと独学した参考書のみで合格した自分は、受験情報ということを、それまで一度も考えたことがなかった。だから万点近い点数を取得する生徒たちは、おそらく生まれつき頭が良くて幼いころから俺なんぞよりもはるかに恵まれた教育環境で学んできたんだろうな、というくらいの気持ちしかなかったわけだ。ところが医師国家試験には確かに直前情報、何らかの裏情報が存在し、この情報を得ているのといないのとでは点数に格差が出てくる。もしかすると東京のような恵まれた情報世界ではお金さえあれば
さらに多くの情報を、場合によっては万点近い点数を取れるほどの情報が流れているのではないかと心底疑い思慮するようになったのである。国立大学の授業では、直前情報は学べない。だが教授たちは医師国試を受けるもの必ず、国試対策委員会に入るように力説していた。ついでに言うならば、勉強会で協調しながら情報網を絶やさぬ努力を続けていた小生らは、皆一定の高得点を取得したが、孤立して勉学されていた医学生らは、得点を出せなかったのみならず合格点を取れず落ちる者もいた。金に糸目をつけず情報戦略を的確に行うことが如何に受験で大切かを目の当たりに見た最初で最後の驚きであった。人生を振り返ると、究極の受験勉強とは、基礎力と応用力を自己学習で学びつくした上に、情報戦略さらには直前情報を如何に効果的に取得しスムーズに身に着けるかが勝負の分かれ目なのであろう。進学校の受験システムと高度受験予備校や個人レッスンが見事に調和している大都会の受験システムが、如何に強いかは現実の難関大学合格数の大都会と地方の高校の圧倒的な数差が証明している。もはや、精神論のみで難関合格数を増やせる時代ではない。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/03/18(土) ]
さていよいよ本題の鹿児島大学医学部医学科の話になるが、ここの入学試験であるが、英語数学の、ここ数年の過去問を読んでいるが、はっきり言わせてもらうと英語は易しいと思う。数学もひねりは少なく、母校の勉学の積み重ねで、今でも十分に満点取れる気がするのだ。息子が受験した帝大医学部と比較すると、今の俺でも一年ほど勉強すれば受かるんじゃないかと思えるほど、素直な問題が多いと思うね。他の学部を受験される生徒さんらと共通問題であるだけに、帝大系の医学部や、かつての国立医科単科大学と比較して、難問奇問が少ない気がする。なぜここに今の甲鶴が進学数を減らしているのか不思議に思うね。もしかすると、いまの甲鶴は俺たちの頃よりも、勉強量が少ないんじゃないかとさえ疑うほどなのだ。あるいはホントは、悠々と受かる力があるくせに、ラサールや鶴丸に対する無意識の気兼ねから、自分は受からないと思い込んでいる生徒さんが多いのかも知れない。昔、漫画ドラえもんで、こんなお話があった。のびた君が水泳で上手になろうとドラえもんにせがむと、自分の家の小さなお風呂が広いプールに見えてくる特殊眼鏡を与えられた。眼鏡をかけると催眠術にかけられたように彼はお風呂で泳ぐことができる。ところが何かの拍子で眼鏡が壊れてしまうとプールが、どんどん広がってゆき、のび太君は風呂から上がれずにお風呂で溺れそうになるという笑い話だ。俺は、今の甲鶴の生徒さんらは時代に翻弄されすぎて、自分は国立大学医学部には絶対に合格できないと思い込む特殊眼鏡をかけさせられているような気がするのだ。甲南より鶴丸の方が顕著かもしれない。そのために、ホントは、ほんの少しがり勉努力すれば受かる力があるのに絶対に受からないという思い込みから、受験相手の難易度を必要以上に下げておられるのではないかと思うんだよね。俺の推理想像では、おそらく母校の先生方は、鹿大医学部レベルの理数英語科目なら悠々と満点取られるはずだ、少なくともご自分が教えておられる科目に対してならば、俺自身も大昔の二次試験で満点だったんだから。思い込みと言うのは恐ろしい、自分の本来あるべき姿を自分でゆがめてしまうから、未来ある君たちのために一つ面白い話をしておこう。この掲示板は、匿名会話であるからお互いが相手を想像しながら対話する。鶴丸の掲示板では、俺は医師を偽る妄想狂の詐欺師という捉え方をする鶴卒の方々がおられ可笑しく思うことがある。ホントに俺を詐欺師と信じて疑わないので、俺もどう弁明していいのか解らないのだ。ところが、じゃっかん3−4名の頭脳明晰で、東大や京大東京の一流大学を現役入学ご卒業されておられる先生方は、俺の文章を読んだだけで内容を深くご理解され嘘偽りのないことを信じて下さっている。通りすがり1先生、通りすがり2先生らがそうだ。ご自分の強い意志と御努力で最難関を現役で乗り越えられた先生方は、小生の話を読んでも、御自身の体験と比較して真偽をすぐに見分けられるのだと思う。自分で難関を乗り越えた経験のない御方には、そもそも難関を乗り越えるのにどれだけの勉学が必要であるか実体験がないので、俺が一生懸命に、真面目な気持ちで話していることも、医師でもない人間が他人から認められようとして妄想を語っているとしか理解できないようだ。時には、通りすがり1,2先生方と小生が同一人物であるような思い込みをされる御方もおられ、真実を語ることの難しさを痛感する。だが逆に言うと、鶴卒で最も聡明なお二人と俺が同一人物に見えるということは、難関を乗り越える勉学の考え方は、方法を究めるほどに類似して来るのだということが解る。つまり受験勉学成功への道筋は、途中過程では色々な試行錯誤はあるけれども成功した先においては、そこから得られる学問を究める秩序や方法論や考え方は、それほど異なるものではないと思うのだ。最優秀の鶴卒OB先生方や、小生が仮に、甲鶴の生徒さんらのための予備校をつくり教鞭をとったとしても、おそらく彼らや小生はお互い喧嘩することもなく仲良く淡々と授業方針を決めてゆくのではないだろうか。そして彼らが若き日に東大生、京大生、自分が医大生の塾教師、家庭教師として、多くの教え子たちを難関国立大学へ送り込んだように、青春の学びを一からやり直すことになるのかもしれない。学びて、時にそれを習う、あに楽しからずや。学びの繰り返しは楽しいだろう、そこに必ず新しい発見があるから。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/03/19(日) ]
内緒さま

俺の息子のように経済環境が抜群に恵まれて、九州大学医学部在籍中の、優秀で心優しい学生さんが週二回以上家庭教師として、教えに来てくださり、手取り足取りつまずかないように勉強の面倒を見て下されば、その中で公立高校のカリキュラムを完全にマスターするのみならず四谷学院の秘密兵器を完全に修得してしまえば、難関大学に受からぬ方が可笑しいと思うよね。同じ環境を与えたらおそらく甲南高校のすべての生徒さんが現役で難関に合格するのではないだろうかと思う。鹿大医学部医学科百名突破も夢ではないだろう。そんな素晴らしい環境づくりということを夢見ながら、現実にどうしたらそれに近い環境がつくれるだろうかということを考えてみよう。目指す鹿大医学部医学科合格を想定して。鹿大医学部の数学、理科の問題は、おそらく母校の理数系トップクラスであてがわれる教科書、参考書、問題集、シラバスプリント類を完全に消化マスターしとけば、とりあえず大丈夫だというのが俺の考えだ。東大医学部を現役合格され精神科医師としてカリスマ評論家としてもご活躍されている和田秀樹先生は、理数科の参考書や問題集は、難問を解くことに時間を潰すよりも、解答解説を何度も読んで書いて理解記憶してしまえと受験対策本に書かれているが、この考え方には俺は自身の経験からも100%以上賛同している。高校の授業では、理数科の教師たちは自分の力で難問を時間をかけて解くことを強要する。まるで君たちがアーベルやガロアやニュートンでもあるかのように。しかし当の教師達は職員室ではしっかりとネタ本を隅から隅まで読んで板書できるように自身を訓練づけてから君たちに授業を施す。そうであるなら解答解説はあらかじめ君たちに与えられていたほうが、先に独学していたほうが効率的にマスターできると思わないかね。もちろん授業にはルールがあるので型破りの方法を勧めているわけではないが、難問を解くことに時間をかけすぎるよりも、解けない問題は後に回して解けるところから先に解いてゆき、残りの時間は教師先生から教わった解放術の復習にあてるとか、独習用の参考書や問題集を、先読みして何度も何度も反復練習し記憶してしまったほうが効率よくマスターでき実力模試や対外模試の高得点にもつながると俺は自身の経験からも信じている。自力で出来ないことに無駄な時間を使いすぎて自信喪失になるよりも、出来ないことを教師やライバルに笑われようとも気にせずに、出来るところから解放術をマスターし、教科書、参考書、問題集、シラバスを早め早めにマスターできるように工夫した方が良い。(優秀な家庭教師がおれば簡単なんだがね。)英語の場合だと、語彙力を身に着けるには数多くの文章を読むことだと思う。和文訳と語法解説の詳しいリーディングの参考書があれば、赤ペンでアンダーラインを引きながら、早め早めに英文と和文を比較しながら読み比べてゆくと語彙力が急速に高まる。自身の経験では、チャート式の英文和訳の独習書を一冊繰り返し読み切り、内容を完全に覚えこんでしまうと、普段の英文の宿題でも、あまり辞書を引かずともわりかた早めに英文が読めるようになる。この訓練を、高校の三年間続けていた俺は努力のかいあり九州内国立大学の英語の試験は、ほぼ満点取れるほど実力がついていた。600選の丸覚えも悪くはないが長文参考書を読みこんで完全にマスターする方が、語彙力速読力を身に着ける早道だと俺は信じている。そして前向きで自分に解りやすい独習ほど、意外に時間が早く過ぎ去り気が付けば夜更けまで勉学し続けているのである。小生の睡眠時間は、一日四時間程度、土日にまとめて8−9時間取っていたが、日々が寝たか起きたかわからぬような生活であったが、そのくらい時間をかけて勉学しないと、鹿大医学部の二次試験で満点を取るほどの解法技術を身に着けることは俺の場合は不可能だった。勉学の方法はひとそれぞれだと思うので、ここまでにするがご参考までに小生の我流術を書かせていただいた。では失礼。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/03/24(金) ]
内緒さま

このように考えを進めてくると、今の甲南高校の進学システムがあれば、何らかのプラスアルファと環境づくりを進めることで、鹿大医学部医学科への現役進学は、皆さんの基礎学力があれば十分に可能であることをご理解いただけたと思う。わが息子が利用した、個人授業と四谷学院の勉学システムを何らかの形で、母校の現役生徒さんらが、現時点で直ちに利用できれば帝大医学部百名突破も夢ではないのだ。今の鹿児島市の進学システムにはプラスアルファの、大都会の予備校、進学塾、個人指導システムが、十分でないだけに、すべての高校で大都会の進学校に比し難関合格数を減らしている。令和の受験大戦では、ラサールが苦戦、鶴丸が壊滅、甲南は一歩下がって辛勝という状況ではないのだろうか?(今年の国公立現役合格数はまだ存じ上げていないので、何とも言えないが、昨年までの成績で言えば、国公立現役合格率は毎年七割を超えており、たとえ一歩下がっての戦いであっても、この成績を維持しているということが、母校教育の基礎力を正しく示していると言える。先にも述べたが、最難関を避け、準難関、中堅国立であれば母校の教師先生らが夜なべをして編んでくれたシラバスプリントでも十分太刀打ちできるということである。この上を望むには、基礎力を生かしてプラスアルファを最後の一年で、どのように仕上げるかということに尽きるのだと思う。)息子の教育を成功させた小生の愚妻は、東大や京大をご卒業され難関予備校教育の中堅以上を担っておられるカリスマ教師たちが直接に教鞭、講演されるのは福岡市、一部熊本市までで、鹿児島市との連携はほとんどないとの情報を得ている。大都会との情報連携がなければ、生徒さんらが都会の難関を受験する場合に必要な学習技術を得ることが出来ないと思う、懸命の御努力が徒労に終わる可能性も高いわけだ。このことは鹿児島県教委や県政が、つまるところは塩田知事が真剣に取り組まねばならないことなのだ。残念ながら俺の知り得る限り、塩田君には県政への情熱が不足している。(塩田無能という言葉も囁かれている。)先の三田園知事の方が、ここ福岡市でも知名度も評判も高かった。塩田のお殿様のお尻をひっぱたいても、県政はやらねばならぬことをやるべきなのだ。
つづく
昔の甲南生@一般人 [ 2023/03/24(金) ]
さらに芸術に詳しい愚妻は、音楽の世界を引き合いに鹿児島市の受験教育を次のように分析する。彼の有名なジャズピアニストのヨシキは、ショパンやリストの最難曲も美しい旋律で弾かれているが、彼は少年時代日本やアジアを中心とする国際ピアノコンクールで数々の受賞を得ていた。クラシックという王道を進めば、彼は必ずやショパンやチャイコフスキーピアノコンクールで優勝入賞を果たしていたはずである。その彼がなぜに、ジャズに転向したのか理由はひとつ、経済力がなかったからだという。チャイコやショパンで入賞するには、少なくともモスクワ、ワルシャワ、ジュネーブ、パリなどの最高の音楽院でmasterを取得しなければ、そのレベルの演奏技術を身に付けなければ世界と戦うことが出来ない。留学には、大きなマンションビルを二棟建てるほどの億単位のお金が要る。中流家庭の彼の経済環境では、イグザイルの神様になるくらいが関の山だったろうということだ。(彼がジャズ界で、自分の体を壊すほどにストイックになられる御姿に愚妻は心から同情している。経済の壁に阻まれた天才の心の叫びが聴こえるからだという。)このことを鹿児島市の受験教育に置き換えると、今は大都会の最難関に進むには、お金の高い有名受験予備校か有名家庭教師センターを利用しなければ、不可能に近いほど現役合格が難しくなりつつある。美しい愚妻は、(時々夜のお相手をしながら)小生を金蔓に使うことで息子に惜しみなく金を使えたが、鹿児島市の標準的な経済状況では、とりわけ貧乏人も多い公立受験進学校では、個人のご家庭で大手予備校を利用することには限界があり、それを利用できない貧しい御家庭も無数にあるため、個人や個人の家庭単位の御努力では、天才的な能力をお持ちでもショパンコンクールへ進めなかったヨシキさんと多くは同じ運命をたどるだろうというのだ。やはり県政、県教委、市政、市教委が公立高校と一丸となり、県全体でこの危機難関を切り抜けるという令和維新を起こさなければ薩摩の未来は開けないと言う。真に考えさせられる問題である。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/03/31(金) ]
内緒さま

さて話を進めるにあたり、もう一度最初のご質問に戻って考えてみよう。

甲南高校から鹿児島大学医学部は行けますか?

母校から、鹿児島大学医学部へは必ず行ける。君たちの三年間の授業で、基礎学力はほぼ身に着けておられるからだ。あとは最後の一年でプラスアルファの高度受験学習を如何に要領よく効果的に仕上げるかにある。

鹿大医学部医学科の共通テストの合格ラインは850点ほどであろうか、

二次試験では、東大や京大、他大都会の難関大学で課されるような難問奇問は少なく、標準的な応用問題が多い。解りやすく言えば、母校で使用される参考書、問題集、補習プリント、提携し君たちが使用している予備校や通信教育の標準問題集を手や口からスラスラと解法が出てくるほどに記憶マスターしておけば、小生や息子がそうであったように、甲南高校の生徒さんなら全員が9割以上獲得することが出来ると考える。最近の国立医学部は、小論文面接試験を追加して、理数英語の基礎的な学力の完全な習熟を求める試験の他に、医師としての人間性を試す問題を課す大学が増えてきた。小生は、息子が受験で使用していた、全国小論文問題模範解答集という本を熟読してみたが、問題の内容は素直な自然体で、学生に豊かな教養や良識的な考え方を求める問題がほとんどであった。普段より新聞やnetの社会的な文章を読んでいたり、時にはご両親や友人たちと社会問題で意見を交わしたり、先にも述べたが学習教科事典を辞書のみならず愛読書として利用し教養を深めるなどの普段の心がけがあれば、特別な訓練をせずとも自ずと対応できるようになると思う。
つづく
昔の甲南生@一般人 [ 2023/03/31(金) ]
今宵の最後に、母校の補習授業について自分の考えを述べておこうと思う。鶴丸高校の掲示板では、東大や京大を現役で入学ご卒業された超優秀なOB先生方が、補習授業に反対するご意見を理路整然と述べておられる。実は神戸市の六年一貫中高で育った小生の妻や、灘高校から神戸大医学部に現役合格した義兄も、補習授業には反対している。そもそも灘高校には補習授業なるものはない。このことについては、いずれ別の機会に書くことにするが、俺は補習そのものに明確な反対はしないが、補習プリントが生徒さんの手かせ足かせになることには明確に反対する。自身の経験からだが、三年生になるとトップクラスの有馬秀一先生は、あらかじめ解りやすい解答解説を小生らに手渡し補習プリントを自己学習できるようにご配慮下さっていた。そのおかげさまで俺は、受験参考書、受験問題集、補習プリントのどの学習にも無駄な時間を使うことがなく大学受験のその日まで合理的に両立させることができたのである。教師のなかには、この時期になっても解説解答集を生徒に渡さず、自分で解くことを強要し出来ない生徒を激しくしかりつけてから解答を渡すという意地悪な先生もおられたが、鶴丸高校にはどうやらそのような精神主義の先生方が今も多いようなのだ。(有馬先生には、本当に心から感謝している。)補習プリントを利用しようとすまいと、大事なのは、受験時期はいっさいの無駄を省き、大切な情報をまとめあげてゆく科学性と合理性であろう。無駄な精神主義は不要である。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/04/01(土) ]
内緒さま

さて貴殿が母校で、猛勉強し文理系合わせて学年全体で十位以内の成績を維持されていたとする。2年生末で、教科書やチャート式レベルの参考書や問題集、先生方からあてがわれた補習プリントも満遍なくこなし、さてさて鹿大医学部医学科を受験したいが、どのようにまとめていこうかとヤル気満々になられている状況で小生から君にアドバイスしておきたいことがある。高校3年では、おそらく三回ほど校内実力模擬試験と、4−5回ほどの対外模試を受けることになろうと思うが、校内模試では上位十番内、それ以上に対外模試で、すべてA判定を取ることが一番確実な基準になると思うのだ。昭和の大昔のお話で申し訳ないのだが、受験進路を決めるにあたり当時の教師達は、難関を受ける受験基準を次のように決められていた。最終校内実力模試にて上位十位以内に入る高得点を取ること、最終三回の全国統一模擬試験で受験希望する大学において、すべてA判定を取ること、この基準を満たすことが出来れば無条件で希望大学を受験することが出来た。結論から言うと、東大、京大、阪大、九大、国立医学部すべてにおいて上記基準を満たした生徒さんらは、ほぼ全員希望難関大学に合格されていた記憶が、俺は今でも鮮明に頭に残っている。一度でもB判定を受け基準を満たせなかった生徒さんらは、先生の反対を押し切って受験しても不合格になる生徒が多かった。当時の文系では、上位1番から7番までの生徒さんらは、B判定が多く、すべて、東大、京大に不合格していた。(理系上位からは、A判定の3名が全員東大理系に現役合格されていた。)
さて時代が変わり、超優秀で実力のある家庭教師との二人三脚で、ビリ穴から学内成績を上げ、どうやら某帝国大学医学部を目指すことになった小生の息子にも、この事実については次のように教えていた。(対外模試や全国統一模擬試験はオリンピックや国際音楽コンクールで言えば、世界選手権や予選のようなものなので、受験希望大学についてはすべてA判定を取ることが、確実な合格への道につながる)と。最終学年では、わき目もふらず猛然と受験勉強に励んでいたようであるが、どうやら、すべての対外模試で東大理系と地方帝大医学部では優秀評価を受け、希望の国立医学部に現役合格することが出来た。これでお解かり頂けたと思うのだが、高3の対外模試、全国統一模試で希望受験大学(鹿大医学部医学科)で、すべて優秀判定を取ることが確実な合格基準となり得ることをご理解いただきたい。受験赤本などで、傾向と対策を学ぶことも大事ではあるが、まずは受験のための基礎学力を徹底的に磨いておくことである。対外模試は、自分の実力を知るための一番大事な試金石の一つであると小生は今でも信じている。乱筆乱文申し訳ないがご参考までに。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/04/07(金) ]
俺が高校2年のころ、1978年頃、実際起こった事件だが、開成高校と東京の野球名門校が夏の高校野球の予選で戦っている最中、点差で負けていた開成の応援団、および全校生徒が、相手高校に対して、(ば、か!ば、か!おち、こぼれ!悔しかったら東大に来い!)と罵、倒と野、次を際限なく繰り返したことが、テレビや新聞でも話題になり、世間の猛批判を浴びていた。しかるに開成高校からは明確な謝罪の言葉はなく小生も国立大学希望受験生のひとりとして気持ちの悪かったことを今でも鮮明に覚えている。

当時の開成高校のほとんどの生徒らは、現役で東大に進学し、その大多数が現在の政治家や官僚や大手企業の役員幹部等に就任されているのであろう。そして現代世界に類を見ないと言われる宇宙的規模の格差社会をこの国につくっていることを考えると、彼らの幼いころからの危険な格差思想が、今の社、会悪の根源になっていることを、つくづくと感じ覚えざるをえないのである。

昔の甲南生@一般人 [ 2023/04/07(金) ]
そして推薦入学さえ可能になった今の東大に、社会的な出世は別として、進学する価値がホントにあるのか疑わしく思うことがある。臨床医としてお仕事するならば、鹿大医学部卒でも十分に好きな研究や臨床のお仕事をさせてもらえる機会はある。教授になるにも帝国大学を卒業せずとも地方国立で十分に
任官できる時代でもあるのだ。

もちろん頭が良くて、経済的にも十分に恵まれた環境があれば、行ける御立場にある生徒さんらは東大を目指して欲しいし、願わくは、少数でも鶴丸や甲南から東大に進学された生徒さんらが、現代の絶、望社会の格差の壁に大きな穴をあけて欲しいとも思う。だが成績が良くても行ける環境にない生徒にとっては、九大や地方国立医学部を目標にする方が、勉学しやすいのではないかと国立医学部卒の俺と俺の息子は考えている。

鶴丸も甲南も、受験教育カリキュラムの改善は常に為されるべきものであろう。だが東大進学数で進学校の価値を競う考え方は、少々時代にそぐわないのではないだろうか?京都大学や大阪大学を頂点に考える発想もあるのではないだろうか?九大の進学数や地方国立医学部進学数、あるいは地方国公立現役合格数の上昇を目指すことも価値があるのではないだろうか?

柔軟な発想の転換が求められる時代でもありそうだ。
昔の甲南生@卒業生 [ 2023/04/14(金) ]
内緒さま

netの出現で、世界の様々な情報を、過去の出来事でさえ現在進行形で見ることのできる時代になった。netは、利用の仕方によっては学習百科事典以上に教養を高めることのできる知識の宝庫だ。俺は今、妻の勧めでロシアのユリアンナアヴデエワという美人の女流ピアニストが2010年のショパンピアノコンクールに最優秀賞を勝ち得た時のファイナル演奏ショパンピアノ協奏曲1番を聴いている。妻に強いられながら、この曲は、アルゲリッチ、キーシン、ルビンシュタイン、ブニアシティビリ、中村紘子等々、世界に名だたる演奏家たちの名演を、繰り返し繰り返し楽しみながら聴いていた。繰り返し聴くうちに脳裏に旋律が入り込んでしまい、ついでに言うならば演奏を聴いただけでどのピアニストが弾いているのかも解るようになった。妻から学んだピアノ演奏歴史学を合わせると、ショパン演奏の価値観は、1983年にロシアのわずか12歳の愛らしい美少年エフゲニーキーシンの弾いたピアノコンチェルトの超絶技巧の演奏が、ショパンコンクール登竜門の規範になっている気がする。12歳でここまでの完成度を究めたピアニストは、おそらく人類史上キーシン以外には現れていないからだ。(鶴丸校の掲示板でも書いたが興味ある学生さんは、キーシン、ショパンピアノ協奏曲1番と検索すれば、モスクワ交響楽団と演奏する12歳の美少年キーシンの演奏が聴ける。また現在の巨匠となったキーシンの、リヒテルと並ぶ豪華絢爛な演奏も聴くことが出来る。是非御鑑賞くださればと願う。)ピアノの全然弾けない俺も、ここまでのピアノ演奏を聴き続けると、俺も一からお勉強すればショパンが弾けるようになるんじゃないか、バイエルからやってみたいものだ。とショパンの幻想即興曲やリストのカンパネラを容易にこなす妻と息子を羨むことがあるのだ。つまらぬ戯言はこのくらいにして、勉学に環境は大事だと思う。妻のような芸術に教養豊かな母親に育てられたら、どんな子供さんも音楽や美術が好きになるだろう。ピアノや油絵を習いたいと思うようになるだろう。繰り返し繰り返し絵や音楽を目に耳に焼き付けることでルノワールの絵を自分で再現してみたり、ショパンの曲も弾けるようになるだろう。勉学も同じであるが、好きこそものの上手なれ、読書百編意おのずから通ずというのは、ホントにその通りだと還暦を過ぎた今心の底からそのように感じている。医学部への挑戦を勉め強いられる地獄と考えるのではなく、繰り返し繰り返し参考書、問題集、シラバス、過去問を解きながら、目をつぶっても手でスラスラと解答できるほどに熟達し、次の試験で上位判定を獲得することをゲームのように考えると勉学も意外に楽しいことではないのだろうか。母校の先生方が教えられる教材の価値を信じて、受験戦争を戦う優秀な受験戦士なることを目標に、勉学の旅を続ける自分の姿を想像しながら前向きに学び続けることは、若い君たちの将来を飛躍的に高めてくれる。他人が何を言おうとも、自分の価値を決めるのは自身の努力だけである。俺も頭は相当に悪いが努力だけで医学部を乗り越えた。おそらく今の超難関の医学部でも、俺の超がり勉があれば乗り越えられると実は俺は今でも信じているのだ。すべてはがり勉あるのみ。お馬鹿にされても良いが、参考までにご一読くだされ。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/04/20(木) ]
内緒さま

甲南高校から鹿児島大学医学部は行けますか?

今宵は、この質問に対してもう一つ踏み込んだ解答をしたいと思う。昭和平成の初期には、文系から国立医学部医学科に現役入学された優秀な生徒さんらもおられたということ。母校の出世頭の御一人でもあるので、実名を出しても構わないと思う。現在、久留米大学医学部精神科の准教授で、国際的にもご活躍されておられる名医として著名な内野俊郎先生は、母校文系から佐賀大学医学部に現役進学ご卒業された英才の御一人である。当時の佐賀大学は、佐賀医科大学と呼ばれ単科医科大学であったが、二次試験は文理系合わせた小論文総合問題であった。センター試験9割以上および小論文二次試験でも首席に近い高得点を取られ入学されている。高校時代には物理化学で理系単位を取得していなかったため、大学では勉学に少々ご苦労されたようだが、甲南時代の猛勉学でなんなく乗り切り、医師国家資格取得後は、精神医学の第一人者の御一人として大成されておられる。このようなユニークな進路を取られる生徒さんは、ラサールや鶴丸よりもむしろ甲南に多い。医学部ではないが、芸術の世界では大河ドラマ篤姫のテーマソングのひとつ、篤姫紀行の篠笛音楽を作曲されておられる吉峰先生、指揮者の下野達也先生らの世界的なご活躍については、母校生徒の皆様もご存じのことであろう。母校に、独創的な生き方を切り開く先輩方の多いのは、他人との競争に捕らわれず既成の価値観を離れて自分の信念や想いを大切にしつつ未来を考える御方が多いからだろうと考える。ちなみに吉峰先生は東京学芸大学、下野先生は鹿大教育学部音楽科出身であるから、今の時代で言う超名門大学ではないが、名門を出られた大物芸術家たちにひけを取らぬご活躍ぶりだ。

今宵はこのくらいにするが、母校の教育が単に受験技術を教えるのみならず、長い人生の生涯教育を想定した自己学習の基本を教えている意味で、母校には西郷大久保に続く永い永い良き伝統が根付いていると考えて良いのではないだろうか?小生は、しがない街医者ではあるが、還暦を過ぎた今でも甲南高校に学んだことを幸せであったと心の底から感じ考えている。
昔の甲南生@一般人 [ 2023/05/12(金) ]
内緒さま

今年の母校の進路状況についての正確な情報が、ホームページ欄に掲載されている。一目読んだ小生の第一印象は(さすが甲南!)という一言に尽きる。国立医学部合格者は、小生の知り得る限り初めてであるが、浜松医科大学であった。元新設医大とは言え、都会の難関名門、甲南もここまで来るようになったかと、たとえ一名の合格者でも、大したものだと感無量の気持ちを禁じ得なかった。九大の現役合格者数が10名ほど減ってはいるが、その分、筑波大1名、東大1名、東工大1名、千葉大1名、大阪大5名、神戸大2名、広島大15名と、都会難関への現役合格者数を(九大が減らした分)増やしている。新型コロナも開けて、母校の生徒さん方も、いささか都会志向になられたのだと想像した。この掲示板で詳細を書いているので理由は言わないが、彼ら都会難関に現役合格されておられる生徒さんらは、もし望まれるなら鹿大レベルの国立医学部であれば、受験されたなら現役で受かる可能性は極めて高かったと思う。まあ医者になるばかりが能ではないし、俺のような、しがない街医者なら別になる必要も興味もないと思われる優等生も甲南には多数おられると思う。これら帝大クラス合格者が50名もおられるだけで十分なのだ。医学部に行くか否かは、人それぞれの好みの問題であろう。また、難関および中堅国公立すべてを合わせた現役合格数は244名と、過去三年では最高数であり、現役合格率においては80%越え、おそらく日本一であろう。日本の最南端の県から、高度資本主義の超格差社会のなかで、俺のような極貧家庭の生徒さんらも多い母校が、絶望的な逆境の環境にありながら、これだけの頑張りと成果を見せつけてくれれば母校卒業生として、これほど嬉しいことはない。国公立、有名私立に現役進学されていく、ほとんどすべての生徒さん方には、どうか世の中に出られても甲南で学んだ学問の精神と高度の学習技術を武器に、大いに羽ばたかれていただきたいと祈願している。

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鹿児島大学に合格するには何番位までですか?が...
シンガーソングライターの辛島美登里さんって、...
中3生です。甲南高校へ一定枠からの進学を考え...
そんなに偉い人かな?現役国公立大学医学部は?...
入学時の学力で鶴丸と比較して医学部進学者がと...
24年度の大学等合格実績九大17(現役6)たぶ...
鶴丸に行った先輩から聞いたのですが鶴甲戦は甲...
福岡に御三家と呼ばれる「S,F,C」高校があって...
鹿県公立高校の順位は鶴丸、甲南、中央ですが。...
甲南を受験する予定です。甲南=鹿大のイメージ...
甲南高校から毎年現役で鹿大医学部合格者います...
ネットで信頼される受験情報誌を読むと、母校の...
ぼん@在校生[2014/09/20(土)]||内緒さん@一般...
>内緒さん@一般人[2013/04/05(金)]>シルシル...
目標があれば自ずと決まる道なくても開ける未知...
1、甲南高校の生徒の皆さんは家庭教師や塾に行...
甲南の女子バスケ部はどんな感じですか?いじめ...
「台湾へゆーけー」スタート時点(校内説明会)...
甲南のバドミントン部の練習内容、また大会の成...
今年受験を迎える中3です。甲南高校にいきたい...
小学生の子どもを持つ親です。中学校で部活に入...
学区外から推薦入試を受けようと思っています。...
甲南高校を受験した生徒って今年の入試何点くら...
ラグビーはみんな高校からです!「甲南ラグビー...
私は今中学1年生で、高校は甲南にしようかと迷...
私は今中学1年生で、高校は甲南にしようかと迷...
学区外に在住の中学1年です。定期テスト5教科...
甲南のHPを改変したり凄い校長さすがにOBといっ...
KIプロジェクトのマスターピースについての質問...
水泳の授業ってありますか?
私は中学3年生なのですが、甲南高校を第1志望...
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甲南高校の情報
名称 甲南
かな こうなん
国公私立 公立
共学・別学  共学
偏差値 70
郵便番号 890-0052
住所 鹿児島県 鹿児島市 上之園町23-1
最寄駅 0.3km 中洲通駅 / 唐湊線
0.4km 都通駅 / 唐湊線
0.6km 鹿児島中央駅前駅 / 第二期線
電話 099-254-0175
公式サイト 学校公式サイト
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