今年度あたりから松本秀峰の入試に変動が起きつつあるようです(難化)。1期生から数年間、低倍率であり、合格者のかなりが信州大学付属中学に流れたようです(入学しやすかった)。
優秀な生徒を集めるのに苦労した1期生、2期生の進路実績は驚くべき結果を残しています(3期生の結果も、今月末までには判明するでしょう)。1期生の国公立大学合格者は東大、旧帝大を含めて34名(卒業者の42%)、早稲田9名、慶応4名、人数比でいえば、深志を上回ります。普通の子か、やや優秀な子を難関大学に現役で合格させた、秀峰の教育力にびっくりしています。2期生の難関大学合格力は、23ポイントで長野高校33ポイントに次いで2位です。深志は17ポイントで3位です。
秀峰は科学の甲子園で2年連続長野県代表、
英語スピーチコンテストなどさまざまな面で活躍しています。秀峰の入学はこれから、ますます難化していく可能性があります。松本市内の深志信仰、公立重視という風潮に風穴をあけたことは、間違いありません。
松本深志の掲示板の投稿で「秀峰は普通の子どもたちを難関大学に合格させている、秀峰の教育力は見習うべきである。」とあったので、秀峰と深志の合格実績を見比べてみました。こちらにも松本秀峰のことを良くご存知の方が投稿されているようなので、以下のことについて教えていただけると幸いです。
1.秀峰の2018年度大学入試の現役合格者の中で、東大1、東北1、名古屋1、大阪1、筑波2くらいが難関校と呼べるレベルの大学(あくまで私の感覚ですが)だと思うのですが、定員80名の学校でこの数字は他校が見習うべきすごい数字なのでしょうか?
2.昔は、国立大学を受験する際、私立大学を3,4校併願する人が多数おり、一人で複数校に合格していたのですが、今はそれ程併願するケースはないのでしょうか?深志の進学実績をみると「合格者数」と「入学者数」が明記されています。それも抜粋ではないので、良い意味でも、悪い意味でも、その学年の動向がわかります。秀峰は抜粋された情報しか公表されていないので、私立大の合格者が、国立大の併願者なのか、一人で複数合格されているのか、比較できません。入学者数や現役の合格率、進学率等の抜粋でない情報はお持ちでないでしょうか?親としては、公表されていない部分が気になります。
3.秀峰で医学部医学科に進学する生徒さんは毎年、何人くらいいらっしゃるのでしょうか?
レベルが落ちたと言われている深志でも、2018年度入試で、国公立の医学部医学科が20名、私立医学部医学科は25名合格しています。「1年生から6年生まで一つのカリキュラムによって運営されている長野県唯一の都会型の一貫校」である秀峰は、医学部合格者がもっと多いのでしょうか?あるいはもっと合格率が高いのでしょうか?比較できるデータをお持ちであれば是非教えていただきたいです。
4.高校
偏差値ランキングのあるページでは、松本秀峰の
偏差値が51(深志は67)とありました。この情報が全くのデマでないとしたならば、確かにその
偏差値で秀峰の数名が難関大学に合格しているのはすごいことだと思います。同じ
偏差値の都市大塩尻、長野市立、
偏差値52の木曽青峰、豊科等の合格実績と比較すると、明らかにすばらしいです。そもそも中等教育学校なので、高校
偏差値ランキングに載っている
偏差値に信憑性がないのでしょうか?それとも、秀峰の上位層と下位層が極端に離れている結果の
偏差値なのでしょうか?
秀峰の3年分の進学実績はHPからPDFファイルをダウンロードをすることで見ることができます。
見る限りですが、まだ大学受験3期目なのに国公立や難関私大など現役であまた合格しており、こうした受験指導が蓄積されていき下級生の通常の授業に反映されていくとしたら今後が楽しみに思えます。医学部進学率も現校長の小宮山先生が力をいれていくとおっしゃっていたそうで、今後増加していくのではないでしょうか。
他に高校
偏差値については高校受験がないのでどのように算定したか疑問が残ります。仮に中学受験時の
偏差値だとしても数年前と変わり現在は上昇していると思います。
進路結果だけを見ても、学校の教育力は判断できません。開成高校の東大合格者は175人(2018年度)。もともと東大に合格できる子が175人入学していたにすぎません。開成の授業はオーソドックスです。生徒のかなりは予備校で受験対策をやっています。
深志には地域トップ層が入学していますが、進路結果は期待に反します。
秀峰のアクティブラーニング授業、少人数授業、電子黒板授業、CALL授業、徹底したグレード別授業等、深志は真似ができません。
県立高校は三つの弱点を抱えています。一つは予算が少ないこと(エアコンの設置でも苦労している)。二つ目は教員に転勤があること。三つめは生徒の地頭に頼った教育ということです(本当の受験指導ができていない)。
もともと深志の教員は学問的裏付けがあることがプライドで、受験指導が優れているかどうかは別問題。
秀峰のように受験指導を前面に出した中高一貫校は都会では当たり前です。
深志生が秀峰の授業を受けたら東大合格者は20人を超えます。秀峰生が深志の授業を受けたら進路結果は悲惨なものになるでしょう。
長年、大学受験指導してきた者です。